主要7カ国(G7)の首脳は、北朝鮮による長年の暗号資産ハッキングと、それが大量破壊兵器開発の資金源になっているとされる問題について、近く開催されるサミットで議論する見込みです。ブルームバーグなどの報道によると、議論は地政学的な懸念の高まりや貿易摩擦といったテーマと並行して行われると予想されています。
G7サミットは、カナダのマーク・カーニー首相が議長を務め、アルバータ州カナナスキスで6月15日から17日にかけて開催されます。参加国はフランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国、そして議長国のカナダです。
北朝鮮は近年、高度なサイバー攻撃能力を用いて暗号資産を標的にしており、その手口は巧妙化しています。過去には人気ゲーム「Axie Infinity」が約6億2200万ドル、最近では2025年2月に暗号資産取引所Bybitが業界最大規模となる14億ドルのハッキング被害に遭い、これらには北朝鮮のハッカー集団「ラザルスグループ」の関与が指摘されています。
専門家は、北朝鮮がロシアとの連携を深めていることにより、サイバー攻撃の脅威がさらに増大し、攻撃者の特定や対応が困難になっていると警告しています。また、ラザルスグループ以外にも複数の攻撃組織が存在する可能性も指摘されています。
G7各国は、この国際的な安全保障上の脅威に対し、連携して具体的な対策を講じることが求められており、サミットでの議論が注目されます。
情報ソース:Bloomberg
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