ブロックチェーン「Sei」の主要開発者であるSei Labsが、ネットワークのアーキテクチャをEVM(イーサリアム仮想マシン)専用に移行するという改善提案(SIP-3)をコミュニティに提出しました。

SeiはCosmos SDK基盤のEVM互換レイヤー1ブロックチェーンで、現在はEVMとCosmWasmのデュアルアーキテクチャを採用しています。しかしSei Labsは、この構造がユーザーと開発者の双方に複雑さをもたらしていると指摘。

SIP-3では、この課題を解決し、Seiが目指す毎秒10万トランザクション以上を処理する大規模アップデート「Giga」に向けて、並列処理EVMの能力を最大限に活用することを目的としています。

提案が承認されれば、Sei上でのトランザクションはEVMアドレスのみに限定され、CosmWasmコントラクトなどは廃止されます。ユーザーは資産をEVM互換ウォレットへ移行し、開発者はアプリケーションをEVMへ対応させる必要がありますが、ステーキングやガバナンスといったコア機能は維持される見込みです。

Sei Labsは、これによりユーザー層の拡大、開発者体験の向上、そして広範なEVMエコシステム内でのSeiの競争力強化が期待できるとしています。


情報ソース:The Block

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