スペインのコーヒーチェーン「Vanadi Coffee」がビットコインに最大10億ユーロ(約1690億円)を投資する計画を発表しました。この提案は先日開催された株主総会で正式に承認されています。

Vanadi Coffeeはスペイン南東部の都市アリカンテで6軒のカフェを運営する上場企業です。しかし、その経営状況は厳しく、2024年の決算では前年比15.8%増となる330万ユーロの純損失を計上するなど苦戦が続いていました。このような状況下で同社は従来のコーヒー事業から大きく舵を切り、ビットコインを主要な準備資産として組み入れることで企業価値の向上を目指す戦略を打ち出しました。

ストラテジー社やメタプラネット社を参考にビットコインを主要な準備資産として活用し、多額のビットコインを財務の一部として蓄積していく方針を採用した同社。計画の一環として既に54 BTCを取得していることを明らかにしています。

BME Growth市場に上場しているVanadi Coffeeの株価は6月に入ってから3倍以上に急騰し、投資家の高い関心と期待を集めていることを示しています。

ビットコインを購入することで株価をあげる「ビットコインドーピング」とも言える動きは国内外で広がりを見せています。

これらの動きは日本企業メタプラネット社がビットコイン購入戦略を開始後、株価が一時90倍以上急騰したことがきっかけとされています。

メタプラネット社は「MSワラント(行使価額修正条項付新株予約権)」や「ゼロクーポン社債」を用いてビットコインの取得を進めていますが、これらはビットコイン相場が長期間停滞した場合や会計ルール上のリスクも一定数存在しています。

投資家は非仮想通貨企業によるビットコイン投資ブームの熱狂を冷静に捉えることが求められます。


記事ソース:資料The block

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