米大手銀行のPNCフィナンシャル・サービシズ・グループは、暗号資産取引所のコインベースと提携し顧客向けに暗号資産サービスを提供します。
PNCの財務管理責任者であるエマ・ロフタス氏によるとこの取り組みはまだ初期段階であり、まずは富裕層および資産運用クライアントを対象にサービスを開始します。またPNCはコインベースに対し財務管理分野を中心とした銀行サービスも提供する予定です。
このような動きの背景には、暗号資産と従来の資産を一つの画面で一元管理したいという顧客の強い需要があります。最近では、チャールズ・シュワブのCEOであるリック・ウースター氏も同様の要望が顧客から寄せられていると述べていました。
PNCは商業・法人顧客向けの暗号資産活用も検討しています。ロフタス氏は特に決済や財務管理機能での利用を評価しているものの、これらの機能はまだ開発途上であり実現は目前ではないと慎重な姿勢を示しています。
金融業界ではステーブルコインへの関心と警戒が同時に高まっています。JPモルガンのジェイミー・ダイモン氏など他の大手銀行幹部はステーブルコインを銀行の決済支配に対する脅威と捉え、対抗策を準備していることを示唆しています。
PNCのCEOであるウィリアム・デムチャク氏は、将来の大規模なステーブルコインの取り組みは業界コンソーシアムが主導すると予想しており、PNCもそれに参加する意向です。ロフタス氏は、技術自体は新しくないものの、今この分野を優先することが銀行にとって理にかなっていると付け加えています。
情報ソース:Bloomberg
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