Lidoのイーサリアムステーキング市場におけるシェアが、3年ぶりの低水準となる25%まで低下しました。この背景には同社が発行するリキッドステーキングトークン「stETH」の価格が、イーサリアムの価格から乖離する「デペグ」が長期化していることがあります。
専門家が7月24日に示したデータによると、LidoにステーキングされたETHの量は過去6ヶ月で5%減少し、市場シェアは2022年3月以来の最低水準です。同時にプラットフォームからの出金待機列は過去最高水準に達しています。
これには、著名投資家のジャスティン・サン氏や投資会社アブラクサス・キャピタルなど大口保有者による大規模な引き出しが影響しています。
市場シェアは低下したものの、Lidoは依然として最大のステーキングプロバイダーです。現在900万ETH以上を保有しており、2位以下の競合を大きく引き離しています。
stETHの価格が不安定になった主な原因は分散型金融プロトコルのAaveにおける借入金利の上昇と分析されています。金利が上がったことでレバレッジをかけたステーキング戦略が不採算となり、多くの利用者がポジションを解消しました。これがstETHへの強い売り圧力となり価格の乖離を招きました。
専門家は大口保有者による大規模な資金移動がAaveの金利を一時的に急騰させ、この状況を加速させたと指摘しています。ただし、金利はすでに正常化し始めており安定性は回復に向かうとの見方も示されています。
情報ソース:Dune
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