米国証券取引委員会(SEC)は、ブラックロックの現物イーサリアム上場投資信託(ETF)にステーキング機能を追加する提案の審査を開始しました。

ナスダック(Nasdaq)からの申請を受理したことで、ETFが保有資産から直接収益を得る道が開かれるかどうかに注目が集まっています。

ナスダックが7月16日に提出した申請は、ブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラスト「ETHA」に関するものです。申請ではこれまでの方針を転換し、ファンドが保有するETHをステーキングに利用することを許可します。

具体的には、ファンドが直接または信頼できるプロバイダーを通じてETHをステーキングし、得られた報酬をファンドの収益として扱う新たな項目を追加する内容です。

SECが申請を受理したことで正式な審査期間が始まりました。今後、官報での公示を経て45日以内に決定が下されますが、この期間は最大で90日まで延長される可能性があります。SECはこの提案に関して一般からの意見(パブリックコメント)も募集しています。

今回の動きは、SECの企業金融部が5月29日に示した見解が背景にあります。同部門は一般的なプロトコルでのステーキング活動は証券取引としての登録を必要としないと表明しており、これがETFでのステーキング承認への流れを加速させました。

ブラックロックだけでなく他の大手運用会社も同様の申請を行っており、業界全体でステーキング機能の追加を目指す競争が激化しています。

The post イーサリアムETF、「利回り付き」解禁か?SECが審査開始 appeared first on CRYPTO TIMES