コインベースが支援するレイヤー2「Base」が、1日あたりの新規トークン発行数で初めてソラナを上回りました。この急増はデジタルコンテンツをトークン化するプロトコル「Zora」が主な原動力となっています。

ブロックチェーン分析プラットフォームDuneによると、Baseでは2025年7月27日と28日の2日間だけで10万種類を超える新しいトークンが発行。そのほとんどがZora上で作成されたものです。これに対し、同期間にソラナ基盤のプラットフォームで発行されたトークン数は大幅に下回りました。

Zoraは個人の投稿やアイデアといったデジタルコンテンツを「コンテンツコイン」として誰でも簡単に発行できるサービスです。この手軽さがユーザーを引きつけBase上での活動を活発化させています。

しかし、この現象をめぐっては懸念の声も上がっています。分析企業TKリサーチによると、Zoraの参加者のうち約93%が投機目的のトレーダーであり、純粋なクリエイターはわずか6.1%に過ぎないと指摘しました。

このデータを踏まえ、AI研究者のスターリング・クリスピン(Sterling Crispin)氏はこれらのトークンを「シットコイン」だと厳しく批判。同氏はこれらのコインが流動性の低い自動マーケットメーカー(AMM)上で取引されるため価格変動が激しく、本質的には「誰かが損をしなければ誰も儲からないゼロサムゲームだ」と警告しています。

一方で、Baseの創設者であるポラック氏はこのモデルを擁護しています。

同氏は「コンテンツとクリエイターは長年過小評価されてきた」と述べ、トークンはその不均衡を是正できると主張。「コインは価値の自由な流れを可能にする最も強力な技術であり、クリエイターがそれを使うことを許容するべきです」と語りました。

情報ソース:Dune

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