7月末から8月初旬にかけて米国の現物ビットコイン上場投資信託(ETF)から大規模な資金流出が見られた一方で、上場企業が大量のビットコイン(BTC)を購入し市場の売り圧力を一部吸収する動きがありました。

調査会社Farside Investorsのデータによると、7月31日から8月5日の間に、米国の現物ビットコインETFからは合計で14.4億ドルの資金が流出しました。しかし、Bitcoin Treasuriesのデータによれば、同時期にメタプラネットなどの上場企業は合計で4,869 BTC、約5.5億ドル相当を購入しています。

短期的な資金流出とは対照的に、今年に入ってからの長期的な需要は依然として旺盛です。8月5日時点で上場企業とETFによるBTCの純購入量は合計で52万BTCを超えています。

これは、同期間に新たにマイニングされたBTC量の5倍以上に相当し、強い需要が供給を大幅に上回る「供給ショック」の状況を示唆しています。

この強い需要が価格を下支えしているとみられ、最近のマクロ経済の混乱にもかかわらずBTC価格の下落は限定的となり、史上最高値からも近い水準を維持しています。


情報ソース:Farside Investors

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