インターネットで知識を得るのが当たり前となった現代、まったくしたことがないという人は珍しいのではないかとおもいます。言葉の意味や背景を知ろうとするとき、Wikipediaなどのサイトはとても有用ですよね。

今回取り上げるのは、Wikipediaのような百科事典サービスのDApps。EOSブロックチェーンを活用するEveripediaの概要や特徴、将来性を紹介します。

DAppsについて詳しく知りたいという方はこちら
分散型アプリケーションdapps(Decentralized Apps)とは?

Everipedia(エバリペディア)の概要や特徴

Everipediaは、Wikipediaのような百科事典サービスを扱うDApps。2018年8月にEOSブロックチェーンを利用してローンチされました。いったいEveripediaにはどのような特徴があるのでしょうか?Wikipediaとの違いを踏まえ、概要や特徴について解説します。

Wikipediaとどう違う?Everipediaの特徴

Everipediaの特徴について考える前に、Wikipediaについて復習しましょう。
Wikipediaはユーザー参加型の百科事典サービス。インターネットをつかってWikipediaを利用するユーザーすべてが、Wikipediaという百科事典の編集者となれます。登録されていない言葉があれば、あらたなページ作成も可能ですし、自分の知る情報がWikipediaに載っていなければ、情報の追記も可能です。この仕組みによってWikipediaでは膨大な情報を扱うことに成功しました。

Everipediaも基本的にはまったくおなじサービス。しかし、そこには大きな違いもあります。WikipediaとEveripediaのもっとも大きな違いであり、その特徴ともなっているのがブロックチェーンの活用です。
ユーザーが自由に編集できるWikipediaでは、情報の正しさが問題となることが少なくありません。ユーザーが自由に編集できてしまうため、間違った情報も掲載されてしまう危険性があるのです。Everipediaは、ブロクチェーンを活用することで、そのリスクを最小限にしました。「情報の正しさが担保されているWikipedia」これがEveripediaの1番の特徴です。

 

また、Everipediaには、ブロックチェーンにまつわるもうひとつの特徴があります。それは正確な情報を掲載しつづける優秀なキュレーターにトークンが配布されるという点。Wikipediaでは無報酬でおこなわれていた情報の編集で、Everipediaでは報酬を受け取りが可能となります。投稿・編集の際には、Everipediaのトークン(IQトークン)が必要ですが、優秀なキュレーターは支払った金額にインセンティブを上乗せした報酬を受け取ることが可能です。

Everipedia(エバリペディア)の将来性や懸念点

Everipediaの将来性

Everipediaは2014年に開発がスタートしました。当初は、イーサリアムブロックチェーンでの運用を想定したDAppsでしたが、スケーラビリティ問題への懸念からEOSブロックチェーンでの運用に切り替わりました。

最近の情勢を見ても、イーサリアムは下落が続いており、EOSのほうが将来性を認められつつあります。EOSブロックチェーンは処理速度にも定評があるため、今後トラフィックが増えたとしても安定的な稼働が期待できるでしょう。

 

特徴の項でも詳しく説明しましたが、Everipediaとブロックチェーンの相性は抜群。わたしたちの生活にとってブロックチェーンが当たり前のものとなっていくのとおなじように、Everipediaも浸透していく可能性があります。ユーザーはローンチの時点で8,000人。このことからもEveripediaへの注目度の高さが窺えるでしょう。

Everipediaの懸念点

一方で、わずかながら懸念点も存在します。それは、投稿・編集にトークンを必要とする点。まだまだ社会的全体の信頼を得るにいたっていない仮想通貨を持たなければ、Everipediaの投稿・編集には参加できません。百科事典として役割を果たしていくには情報量が不可欠。より活性化していかなければ、Wikipediaに代わることも難しくなってしまいます。

また、都度トークンの支払いが発生してしまう点については、安易な投稿・編集が減るというメリットがありますが、ユーザーの参加のハードルを上げてしまうというデメリットもあります。これらの点において、仮想通貨市場全体まで含め、Everipediaには小さくない課題が残っていると言えるでしょう。

 

Everipedia公式サイト
Everipedia公式Twitterアカウント

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