ブロックチェーン技術は仮想通貨で一気に脚光を浴びましたが、多種多様な分野で応用がきく技術でもあります。物流、金融、不動産、HRなどと並んで注目されている分野のひとつがヘルスケアです。
2019年1月にブロックチェーン企業のOpening Lineからβ版がリリースされたヘルスケアアプリ『FiFiC(フィフィック)』はNEMのブロックチェーンでトークンが発行できる機能『モザイク』を用いて作られています。
FiFiCは個人のエンジニア中川祥平さんによって開発されました。ポケモンGOのようにマップ上を歩いて遊ぶことでトークンを獲得し、貯まったトークンは加盟店で利用することもできます。
Coin7では今回、開発者の中川さんがどのような経緯でFiFiCを開発することになったのかインタビューしました。
NEMのユースケースがもっと登場してほしい
中川さんは健康促進アプリ『FiFiC』を開発されていますが、アプリ内トークンの実装にモザイクを採用していますよね。
ズバリ中川さんはNEM推しなのでしょうか?
NEMはアプリ開発者にとって手軽に使えるブロックチェーンなので、NEMブロックチェーンを使ったアプリやユースケースがもっと登場してほしいと思っています。
※1 熊呑み
NEMコミュニティの「ねむぐまNEMkin
仮想通貨に興味を持ち、どの銘柄を買おうか悩んだ末に、お手軽な価格で買える通貨がNEMでした。
きっかけは「健康のために歩かない母」
中川さんの開発したFiFiCは歩くことでトークンが得られる健康促進アプリですが、なぜ「健康」にフィーチャーしたアプリを開発しようと思ったんですか?
仮想通貨を知った2017年の12月に実家へ帰省した時に、太った母親を見て「健康のために歩いたら?」と伝えたんですが言い訳して歩くことを少し拒んでいました(笑)
それを見て、歩いたら何かしらのインセンティブを与える仕組みを作れば歩くようになるんじゃないのかな?と思ったのが開発のきっかけです。
FiFiCでは目標歩数を達成するとトークンがもらえる
初めてでも特に苦労なくモザイク実装
ブロックチェーンの実装が不要なので開発コストを大幅にカットできました。
モザイク導入について苦労した点はありましたか?
NEMブロックチェーンを利用するためのAPIを使いやすくしたライブラリも豊富にありますので、導入のための障壁は少ないですね。
ライフスタイルの充実と、集客の選択肢に
また、獲得したコインを持ってどんどん加盟店やイベントへ遊びに行っていただきたいです。
そして健康になっていただきたい。
加盟店での利用イメージ
加盟店にはどのようにFiFiCを活用してもらいたいですか。
加盟店には、FiFiCを使ってイベントや広告を出していただきお客様の集客に役立てていただきたいです。
トータルとして、ユーザーと加盟店がFiFiCを介して交流することで、ライフスタイルの充実と経済の活性を目指していきたいと思っています。
またFiFiCの利用で集まったデータをもとに、ユーザーがより健康になったり、リアルの店舗にとっては集客につなげられるような新しい提案をできるようにしていきたいです。
ユーザーと加盟店に長く利用されるアップデートを
ストレスなく使っていただけれるよう開発を進めていきます。
歩くだけではなく、FiFiCでたくさん遊んでいただけるコンテンツを導入しようと思います。
現在仕様は検討中ですが、コイン保有数(又は歩数)をランキング形式で表示し上位に表示された方はNEMの投げ銭が受けれる機能や、加盟店様がFiFiCマップ上にコインと広告を設置できユーザーからの投げ銭を受けれる機能などを模索中です。
また加盟店様やイベントの掲載数も増やしていきます。
FiFiCを長く使っていただけれるようアップデートしていきたいと思います。
中川さんTwitter:shohei@FiFiC作った人(@hobbydevelop)
FiFiC公式ページ:https://www.fific.jp/
Opening Lineホームページ:https://www.opening-line.co.jp/
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