中国系の仮想通貨取引所フォビが5日、OTC(店頭取引)のプラットフォームで仮想通貨リップル(XRP)のサポートを開始すると発表した。現在のところXRP価格の反応は限定的。ただXRPコミュニティーは盛り上がりを見せている。

フォビのOTC
フォビのOTCではすでにビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、テザー(USDT)、EOS、フォビトークン(HT)の取引が開始されている。弱気相場が続く中、米国をはじめOTC市場は活況だ。

1月には米仮想通貨決済企業サークルが、OTC取引の取引高が2018年に想定で240億ドル(約2兆5900億円)を記録したと発表した。

また同業のCumberland(カンバーランド)は1月8日、「歴史的にはOTC取引は、買い手と売り手でバランスが取れていた」ものの、「過去1週間でOTCの買いと売りの比率が、買いの方に60%近く上昇した」と発表した。

ただ、フォビの発表を受けてXRPは小幅な上昇にとどまっている。執筆時点(3月7日9時)までの24時間で0.7%ほどプラスとなっている。XRPは先日コインベース に上場した時も反応が限定的だった。

盛り上がるXRPコミュニティー
相次ぐ好材料にも関わらず反応が薄い価格とは対照的には、XRPコミュニティーは盛り上がりを見せている。

ツイッターアカウント名@WietseWindによると、オランダのアームスフォートでXRPコミュニティーが4月20日に自主的に開催する「XRPコミュニティー・ミートアップ」に11カ国から60名が参加を表明したそうだ。まだ日本からの参加者はいないようだ。


先月、JVCEA(日本仮想通貨交換業協会)が公表したデータから円建ての仮想通貨保有額でビットコイン(BTC)よりリップル(XRP)の方が多いことがあきらかになり、日本でのXRP人気が浮き彫りになった。

また、ソーシャル・トレーディング・ネットワークのeToroによると、1月の取引量ランキングで仮想通貨リップル(XRP)は仮想通貨の中で1位、全ての資産の中で5位だった。

(記事提供:コインテレグラフ日本版)
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