ブロックチェーンの研究開発を手がけるchaintope(福岡県・飯塚市)と子会社CHAINTOPE MALAYSIA SDN.BHDは26日、AEON ASIA SDN. BHD.(クアラルンプール)とGS1 Malaysia Berhad.(クアラルンプール)とともに、2019年6月より、「ブロックチェーン技術を活用した医薬品トレーサビリティ」のパイロットプロジェクトに取り組むと発表した。
chaintopeは「ブロックチェーンインテグレーターとして社会にブロックチェーンを実装する」ことを掲げており、ブロックチェーンのプロトコル技術の開発を中心に、システムの開発、実証実験などを行っている。一方、AEON ASIAとGS1 Malaysiaは、GS1標準の普及を推進しており、ブロックチェーン技術のサプライチェーントレーサビリティ分野への応用の可能性を模索してきたという。
今回のパイロットプロジェクトでは、医薬品トレーサビリティを実現することにより、サプライチェーンの可視化、偽造商品の防止、製品リコール時の迅速な対応などを可能にする。これらにより、消費者の信頼を向上し、医薬品メーカー・小売業者のブランド力向上に貢献するとしている。
同プロジェクトは2019年8月頃を目処に一旦完了し、その後、枠組みを広げながら次のフェーズに展開していくことを予定しているようだ。
chaintopeはこれまでも仮想通貨やブロックチェーンに関する様々な取り組みを行ってきた。2018年12月には、一般財団法人 日本地方創生ICO支援機構や一般社団法人フィランドコイン協会とともに、ユネスコ世界文化遺産を有する長崎県平戸市での地方創生ICOの実施検討を開始したと発表した。2019年2月には、三菱総合研究所と「ブロックチェーン技術を活用した基盤・サービス等」の開発の検討に、共同で取り組むことで合意したと発表している。
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