AIで美味しい店を検索できるグルメSNS「シンクロライフ」を運営するGINKANは25日、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の三菱UFJニコスと、クレジットカード利用明細データに基づき利用金額の一部を仮想通貨で還元する実証実験を開始したと発表した。なお、実証実験の内容を含むシンクロライフの店舗送客の仕組みは特許出願中であるという。

今回の実証実験は、三菱UFJニコスの社員が同社加盟店である飲食店において利用した明細データを対象とし、「仮想通貨付与までの流れをシンプルにし、ユーザーと飲食店双方の利便性を向上させるもの」としている。ユーザーが飲食代金をクレジットカード決済すると、クレジットカード利用明細データに基づき利用金額の一部を仮想通貨「シンクロコイン(SYC)」として還元するという手法より、ユーザーも飲食店もQRコードの読み取りを行う手間を省くことができるという。三菱UFJニコスとの連携により、これまで別々に行っていた飲食代金の支払いと、来店・支払い金額の承認が同時にできるようになるとしている。

シンクロライフは、ブロックチェーンを活用し、優良なレビュアーに報酬として仮想通貨を付与するグルメSNSである。また、AIによりどこにいても5秒で美味しい店を見つられるレコメンド機能も搭載している。2018年8月からは、レストランレビューへのトークン報酬として、独自トークン「シンクロコイン(SYC)」の提供を開始した。現在155カ国と4言語(日本語、英語、韓国語、中国語)で展開しており、口コミは19万件、掲載店舗数は10万店舗を超えているとしている。

2019年7月1日からは、同サービス加盟店で飲食することで、会計金額の1%~5%(店舗設定により決定、キャンペーン時最大20%)相当の仮想通貨「シンクロコイン(SYC)」を受け取れるサービスの提供を開始した。ユーザーは店舗から提供されるQRコードを読み取ることで、仮想通貨が自動的にアプリのウォレットに付与される仕組みだ。

GINKANと三菱UFJニコスは、「互いの持つ機能やデータベースを活用し、シンクロライフのユーザーや加盟店、三菱UFJニコスのカード会員やカード加盟店、全者にメリットのある新しいマーケティング手法の確立を目指していく」との意向を示しており、今回の実証実験を機に、協業に向けた様々な検討を加速させていくとしている。


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