エンターテインメントに特化したブロックチェーン企業のBlockPunkは、人気アニメ『BANANA FISH』のキャラクターの描き下ろしスマートプリントアートの予約販売を開始した。アート作品はブロックチェーンで作者情報や所有権保有者履歴が管理される。

予約はBANANA FISHを手掛けた日本のアニメ会社MAPPAの販売ページから可能で、スマートプリントアートの製造は大日本印刷(DNP)による高精彩出力技術を用いる。

デジタル証明書が付いたスマートプリントアート

DNPが提供する高精彩出力技術を用いたスマートプリントアートは、通常のプリンタでは表現できない色域が印刷可能な高性能プリンタを使用して印刷される。

描き下ろしのイラストはMAPPAのキャラクターデザイナー林明美氏が担当し、原作者の監修のもとDNPのPrinting Director自らが色彩を調整し最適化している。

各プリントにはNFCと紐付いたデジタル証明書が付随する。NFCチップをスキャンすることでデジタル証明書にアクセスでき、アート作品の作者や商品の詳細を証明できる他、所有権の保有者履歴を確認可能だ。

商品の詳細は以下の通り。

【商品名】
スマートアートプリント高精彩複製画『BANANA FISH』Ash Lynx Birthday 記念イラスト
【サイズ】
A2 / A4
【価格】
A2サイズ:
50,000円/$471(米ドル)
A4 :
25,000円/$236(米ドル)
※2019年8月8日22時点でのレートで換算
【予約ページ】
https://blockpunk.net/jp/profile/studiomappa
【受注期間】
2019年8月12日~10月12日
※先着50名様には、林明美先生直筆サイン入りポストカードをプレゼント
【お届け日】
2019年11月上旬より順次発送
料金には、日本国内でオンデマンド印刷されるDNPプリモアート、イーサリウム上に保存されたデジタル証明書と紐づくブロックパンクのNFCチップ、同商品のクリプトアートが含まれます。詳細はblockpunk.netをご参照下さい。

人気アニメ×アートでで海外ファンへリーチ

BlockPunkでは、人気アニメ『ゾンビランドサーガ』を用いて同様のアート商品の予約販売を7月に実施している。ゾンビランドサーガもBANANA FISH同様に海外ファンが多く、作品のブロックチェーンアート化を通じて世界中のファンへリーチしていく狙いだ。

MAPPAのチーフプロデューサー木村誠氏はブロックチェーンを利用するメリットとして「世界中の違法商品を減らす有効な施策だと考えています」と語る。

日本のアニメ作品はストリーミングサービスの普及によって、リリースと同時に手軽に視聴できるようになった一方で、日本以外で公式グッズを入手するのは難しい現状がある。この課題をブロックチェーン×アートの新技術で解決し、巨大な海賊版市場の氾濫を防ぐきっかけとなるか注目が集まる。

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