ブロックチェーン技術の活用が保険分野で進んでいます。

住友生命保険はTISなどとともに、給付金自動請求の実現に向けてブロックチェーン技術を活用した実証実験を行うことを発表しました。

R3社の「Corda(コルダ)」ブロックチェーンを採用することで、生命保険の請求手続きをする際に、必要とされていた申請書や診断書などの取り寄せが不要になり、複雑だった契約者・受取人と医療機関、保険会社のやりとりが大幅に簡素化されるとのことです。

ブロックチェーンを活用したスマートコントラクトでは、契約をプログラム化しておくことでブロックチェーン上で契約を自動的に執行することが可能になるとのことです。

保険金の受取人が請求する手間がなくなるとともに、保険会社の支払いに関する業務を効率化することが可能になります。

2018年にはあいおいニッセイ同和損保がソラミツやCACとともにブロックチェーン技術を活用したスマートコントラクト保険の枠組みの共同開発、実証実験を行っています。

「AIが保険の提案」が主流に

NTTドコモは、AIが保険商品を提案するサービス「AIほけん」を東京海上日動火災保険と共同で開発したとのことです。
2019年12月からサービスを開始しています。

三井住友海上か再保険は、代理店で顧客の保険をAIで分析し適切な保険を提案するサービスを開始するとのことです。

これまで、保険分野でのAI活用は、コールセンター業務や保険の引き受け、支払いの実行までの業務(アンダーライティング)の効率化を目指すものが主流でしたが、最近では保険の提案をAIにさせるという取り組みが顕著になっています。

NTTドコモが発表した「AIほけん」はドコモの回線契約がなくても利用できると言います。
dアカウントに連動した情報をAIが分析することで、ユーザーの保険選びをサポートするとのことです。

三井住友海上火災保険は、AIによるビッグデータ分析を代理店の顧客への提案につなげるシステム「MS1 Brain」の開発を行ったとのことです。

顧客の契約内容や契約履歴、事故情報の他、家族構成の変化などのビッグデータを分析し、段階に応じた保険ニーズやリスクの変化を判断して、補償内容の見直しや新たな保険商品の最適なタイミングでの提案を可能にするとしています。

AIやブロックチェーンの活用は数年前までは実証実験が多い状況でしたが、近年では実際の商品・サービスとして活用されつつあります。
人口の減少により保険会社も、人件費やコストの削減が求められる中で、ブロックチェーンやAI技術の活用は今後さらに拡大することが予想されます。

参考サイト:
”https://www.coindeskjapan.com/38378/”

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