この記事の3つのポイント!・Moonbeam Networkが約27億円のトークンセールに成功したと発表
・$GLMRトークン合計9800万枚(総発行数の9.8%)を販売
・ホワイトリスト登録者の74%がセールに参加

Ethereum – Polkadot間の互換性機能の提供を目指すMoonbeam Networkが、トークンセールイベントで27億円を調達したことを発表しました。

Moonbeam Foundationが9月7日から10日の3日間にかけて行った「Take Flight」と呼ばれるトークンセールイベントでは、合計1億枚のMoonbeam Networkのトークン「$GLMR」が販売されました。

セールイベントは3回に分けて開催され、各ラウンドの参加人数は、

  • ラウンド1:4,800人
  • ラウンド2:3,400人
  • ラウンド3:2,300人

となっており、合計1万500人、ホワイトリストに登録されているユーザーの74%が参加しました。

当初、販売予定だった$GLMRは8000万枚から1億枚に増えましたが、先着順ラウンドはわずか2時間で完売しました。

返金分や監査による調整後の未割り当て分、200万$GLMRは、PolkadotのParachain獲得資金に当てられるとしています。

今回販売された$GLMRトークンはMoonbeam Networkが完全に稼動してから40日後に各参加者が指定したアドレスに送付される予定です。

注目を集めるMoonbeam Network

PureStake社が開発を手掛けるMoonbeam Networkは、Ethereum上で動くことを想定して作られたdAppを、Polkadotに対応したdAppに簡単に変換できるプラットフォームを提供するプロジェクトです。

Moonbeamのプラットフォームを利用すると、開発者やプロジェクト側は慣れ親しんだEthereumに対応したツールや開発環境のまま、Polkadotエコシステムに対応したdAppを開発したり、既存のdAppをPolkadotエコシステムへ持ち込むことが可能です。

Moonbeam Networkはこれまで、

  • Coinbase Ventures
  • KR1
  • Binance Labs

などから出資を受けており、Ethereumの元CTOのギャビンウッド氏がPolkadot開発のために作った組織「Web3 Foundation」からの助成金も獲得しています。

Moonbeamへの出資社一覧

「Moonbeamへの出資社一覧」画像引用元:https://parachains.info/details/moonbeam

Moonbeamは、Polkadotの実験用プラットフォームに位置付けされるKusamaでは「Moonriver」と呼ばれる姉妹プロジェクトを展開しており、MoonriverはKusamaのParachain(獲得するとKusamaのセキュリティや相互運用性が担保される枠)の第2スロットを獲得しています。

先日行われた、Moonriverのクラウドローン(一般ユーザーからスロット獲得のためにKusama/$KSM トークンをロックしてもらい、見返りとしてMoonriver/$MOVRトークンが配布される仕組み)では、1KSMあたり14MOVRが配布され、最高値で「1KSM = 14MOVR(76万円)」のリターンがあったことから大きな話題を集めました。

おおよそ「1KSM = 2万円 ~ 4万円」で前後していることから考えると、Moonriverのクラウドローンの報酬額がとても大きかったことが分かります。

画像引用元:https://parachains.info/auctions#auctions

PolkadotのParachain Lease Offering(PLO)は今年末に開催予定とされており、MoonbeamがPLOの際にクラウドローンを行い、さらにインセンティブとしてユーザーにトークンを配布する場合、ユーザーはPolkadot/$DOTを約2年間のロックすることで$GLMRトークンを獲得できます。

PolkadotのPLOの具体的な参加方法については下記の記事で確認できます。

記事ソース:Moonbeam Foundation

The post 「開始2時間で完売」Moonbeam / $GLMR が人気殺到イベントの結果を報告 appeared first on CRYPTO TIMES