・退社したRiyaz Faizullabhoy氏とNassim Eddequiouaq氏は、Facebookのデジタルウォレット「Novi」の開発を2年間担当したトップエンジニア
・Facebookの暗号通貨プロジェクトからの脱退相次ぐ
Facebookのデジタル通貨プロジェクトで開発を手掛けていた、トップエンジニア2人がFacebookを退社し、Andreessen Horowitz(a16z)に参加しました。
今回a16zに新たに参加したのは、Facebookのデジタルウォレット「Novi」の開発を手掛けていたRiyaz Faizullabhoy氏とNassim Eddequiouaq氏の2人です。
2人は、a16zでそれぞれ最高技術責任者と最高情報セキュリティ責任者を務めます。
Faizullabhoy氏は、今回の件に関して、
“「Andreessen Horowitzは、過去10年間にわたり、暗号エコシステム全体の発展に素晴らしい貢献をしてきました。私たちは、彼らの最高のチームに加わり、急速に拡大しているポートフォリオに技術サポートを提供するチャンスに飛びつきました。 -引用元:CNBC」”
とコメントしています。
Facebookの暗号通貨プロジェクトの戦略責任者のMorgan Beller氏も2020年9月に退社し、ベンチャーキャピタルのNFXに入社しています。
開発難航中の「Diem」
過去に「Libra」という名前で開発が行われていたFacebookの暗号通貨プロジェクトは、各国規制局から主にプライバシーに関する非難を受けていることや、開発メンバーの脱退が相次いだことなどから、Libraから「Diem」と名称を変更し再出発を行いました。
しかし、今回新たにトップエンジニアが2人脱退していることなどから、未だ開発が難航していることが分かります。
今年9月には、Facebookの暗号ビジネス責任者のDavid Marcus氏が、Diemと同時並行で開発中のデジタルウォレット「Novi」について、ウォレット内のデータは広告に利用できない仕組みであると発言しています。
Facebook責任者「Noviのデータは広告に利用できない仕組み」 プライバシーの安全性を主張
巨大VC「Andreessen Horowitz(a16z)」
Andreessen Horowitz(a16z)はFacebook、Slack、Airbnb等へのスタートアップ投資の実績を持つ、2009年に創設されたベンチャーキャピタルです。
昨年3月時点では、管理資産が約100億ドル(約1兆1330億円)となっており、巨大VCとして知られています。
a16zは近年は暗号通貨分野への投資も行っており、
- Avalanche LABS
- Compound
- Dfinity
- dydx
- NEAR
- OpenSea
- Solana
- Uniswap
- Diem
といった著名な暗号通貨プロジェクトがポートフォリオに含まれています。
a16zは、今年6月にSolana Labsの資金調達にリード投資家として参加しており、Solanaに対して「Solanaは、高い基準を満たすことができる次世代のブロックチェーンです。」とコメントしています。
Solana Labsがa16zとPolychain Capitalがリード投資家となり340億円の資金調達を実施
The post 「チャンスに飛びつく」”著名”プロジェクトのトップエンジニア2人が脱退しa16zへ参加 appeared first on CRYPTO TIMES