プライバシーに特化したブロックチェーンプロトコル「Mina」を支える「Minaエコシステム」は17日、トークンセールで9200万ドルを調達したと発表した。


Minaエコシステムによると、Three Arrows CapitalとFTX Venturesがこの調達を共同で主導し、Alan Howard、Amber Group、Blockchain.com、Circle Ventures、Pantera Capitalなどが参加したという。

今回調達した資金は、より多くの開発者をMinaプロトコルに参加させることを目指し、調達額のほとんどを開発者向け助成金に充てるようだ。

Minaエコシステムはミナ財団を含む複数のグループが関与する集団である、とミナ財団のCEOであるEvan Shapiro氏はThe Blockに語ったようだ。通常、トークンはプライベートセールでベンチャーキャピタルの投資家に割引価格で提供される。Shapiro氏は、Minaエコシステムのメンバーの名前を挙げたり、トークンセールの条件を共有したりすることは避けたという。

Three Arrows Capitalの共同創業者であるZhu Su氏は声明で、「Minaエコシステムを支援することにしたのは、Minaが独自のレイヤー1としての基礎を持ち、ゼロ知識証明技術におけるチームの専門性を強く信じているからだ」と述べている。Three Arrows Capitalは、2020年10月にMinaプロトコルを支える開発チームの1つであるO(1) Labsが行った1090万ドルの資金調達も共同主導している。

Minaプロトコルは、開発者がプライバシーに特化した分散型アプリケーション(dapps)を構築するためのレイヤー1のブロックチェーンである。Minaプロトコルで構築されたDappsを利用する際、ユーザーは個人情報を共有する必要がないという。zk-SNARKという技術を活用しており、従来のブロックチェーンよりも大幅にブロックを縮小することが可能で、最軽量のブロックチェーンとも呼ばれている。

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