ブロックチェーンセキュリティ会社SlowMistが公開したレポートによると、2022年前半期でイーサリアム上でマネーロンダリングされた暗号資産合計金額の74.7%にあたる約95万ETH(約24億ドル)がミキサーTornado Cashを介していることが分かりました。
上記の残りの23.7%にあたる95,570ETHはハッカーのアドレスに残留、1.5%にあたる6.250ETHは取引プラットフォームに送られたとしています。
また、セキュリティ攻撃の初期資金の出所としてもTornado Cashが大部分を占めており、大手取引所と比較しても数倍の規模となっています。
現在、Tornado Cashに対する制裁例が増加しており、米財務省外国資産管理局(OFAC)は同プロジェクトを制裁対象に指定。これを受けてステーブルコイン$USDCを手掛けるCircle社はTornado Cashを利用したアカウントのブラックリスト化を実施しました。
さらに、仏捜査機関FIODはエンジニアとしてプロジェクトに関与した疑いで29歳男性を逮捕したことが報じられています。
昨今、暗号資産の流出事件が多発しており、直近ではCurve FinanceやAcalaなどが被害に遭っています。
Acala Networkがハッキングを受け、aUSD12.67億ドルが不正Mintされる
記事ソース:SlowMist Report、The Block、FIOD
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