
米グレイスケール社の複数の暗号資産で構成されるファンドがETFへの転換を承認された直後、米証券取引委員会(SEC)から一時停止命令を受け取引開始が凍結される異例の事態となりました。
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問題となっているのは、グレースケールの「デジタル・ラージキャップ・ファンド(GDLC)」です。同ファンドは7月1日にSECからETFへの転換が承認されました。しかしブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏によると、SECは同日に一時停止命令を発令し解除の具体的な時期は示していません。
UPDATE: While @Grayscale was given an approval order for their conversion of $GDLC into an ETF yesterday. There was a letter attached to that approval that is putting a Stay on their ability to actually convert at this time. pic.twitter.com/AiEp5tLOou
— James Seyffart (@JSeyff) July 2, 2025
セイファート氏はこの背景について、SECが暗号資産ETF全般に適用される統一的な上場基準の策定を進めており、その完成まで個別の承認を保留にしているという見方を示しています。この新基準が導入されれば、現在の商品ごとに必要な複雑な手続きが簡略化されより迅速な上場が可能になると期待されています。
現在、ビットワイズやフランクリン・テンプルトンなど複数の資産運用会社が同様の多資産型ETFの承認を待っています。SECがGDLCの取引開始を一時停止したのはこれらのファンドを新しい統一基準の下で同時に承認するためではないかとの推測も出ています。
今後の焦点はビットワイズの申請に対するSECの判断期限である7月31日です。この日に暗号資産ETFの新たな枠組みに関する何らかの発表があるのではないかと、市場の注目が集まっています。
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