暗号資産を利用した海外の予測市場「ポリマーケット(Polymarket)」が日本の次期首相をめぐる予測を大きく外し、話題を呼んでいます。
市場は選挙戦の大半で小泉進次郎氏の圧倒的優位を示していましたが、実際には決選投票の末、高市早苗氏が勝利。昨年の米大統領選を的中させた実績とは対照的な結果となりました。
ポリマーケットの予測では自民党総裁選の期間中、小泉氏の勝利確率が一貫して70%から80%という高い水準で推移していました。一方で、最終的に新総裁に選出された高市氏の勝利確率は20%台で推移し時には10%台にまで落ち込むなど、市場は一貫して高市氏を劣勢と判断していました。
選挙戦終盤、党員票での支持の広がりが報じられたことで高市氏の勝利確率が一時的に45%近くまで急上昇する場面もありましたが、すぐに下落。市場の基本的な見方は変わらないままでした。
しかし、決選投票で高市氏の勝利が確定した瞬間、市場の確率は現実に追いつく形で劇的に変動。高市氏の勝利確率は一気に99%以上に跳ね上がり、予測市場が結果を全く予見できていなかったことを浮き彫りにしました。
ポリマーケットは昨年の米大統領選挙で多くの主要メディアがカマラ・ハリス氏の勝利を報じる中、ドナルド・トランプ氏の勝利を予測し見事的中させたことで世界的に注目を集めました。
「集合知」を反映し時に専門家をも上回る精度を見せるとされる予測市場ですが、派閥の力学などが複雑に絡み合う日本の総裁選の予測は困難だったようです。今回の「大外れ」は予測市場の能力とその限界を示す事例として今後の議論を呼びそうです。
情報ソース:polymarket
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