米国証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス新委員長は、就任後初の主要な公式の場で、暗号資産に対する規制の枠組みを包括的に見直す必要性を強調しました。同氏は、これまでの執行重視の方針がイノベーションを阻害してきたと指摘し、「合理的で目的に合った」規制への転換を呼びかけました。

ワシントンD.C.で開催されたSECの第3回暗号資産タスクフォース円卓会議において、アトキンス委員長は現在の規制環境が「早急な注意が必要」であると述べました。現在開催中の「Know Your Custodian」円卓会議は、カストディ規制や投資家保護に関する議論を行うものです。

今後の規制策定プロセスについて、アトキンス氏は、議会、他のSEC委員、業界関係者、そしてトランプ政権と協力し、デジタル資産分野のための明確で実用的なルール作りに取り組むと約束しました。ブロックチェーン技術を活用して金融システムの近代化を目指す起業家たちは「明確な規制ルールに値する」とし、市場の曖昧さが経済成長とイノベーションを妨げていると強調しました。

SECの暗号資産円卓会議は、委員の中でも特に暗号資産への理解が深いとされるヘスター・ピアース氏が主導しています。アトキンス氏は、ピアース氏の「常識的な暗号資産政策に対する原則に基づいた精力的な提唱」を称賛し、彼女がこの取り組みを主導する「適任者」であると評価しました。


情報ソース:CryptoSlate

The post 米SEC新委員長「暗号資産規制を包括的に見直す」 appeared first on CRYPTO TIMES