暗号資産取引所クラーケンは、新たなモバイル決済アプリ「Krak」を発表しました。Krakは300種類以上の通貨に対応し、従来の金融ツールに代わるより高速で柔軟な決済手段を提供することを目指しています。
利用者は「Kraktag」と呼ばれる固有のIDを使用することで、銀行口座を連携させることなく送金が可能です。アプリ内で暗号資産と法定通貨の両方の送金を処理し国境を越えた支払いを効率化します。
クラーケンはこれまで暗号資産取引に注力してきましたが、近年は伝統的な金融分野への進出を加速させています。今年初めには米国の一部で株式やETFの取引サービスを開始し、3月には先物取引プラットフォームのNinjaTraderを買収しました。
またアプリ内ではステーブルコインを基盤とした利回り商品を通じて、利用者が収益を得る機能も提供される予定です。
今回の事業拡大は同社が直面していた法的な不確実性が解消されたことを受けての動きです。今年3月、米国証券取引委員会(SEC)はクラーケンを無登録の証券取引所として運営した疑いで起こした訴訟を取り下げました。この問題の解決が新製品開発と計画中の株式公開に向けた大きな障害を取り除きました。
Krakは現在対象となる法域で利用可能となっており、今後数ヶ月のうちに機能の追加も予定されています。
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