企業として世界最大のビットコイン(BTC)保有者であるストラテジー社がBTCを追加購入し、総保有量が過去最高の649,031 BTCに達しました。しかし、BTC保有を積極的に拡大する一方で同社の株価(MSTR)は過去6ヶ月で最安値水準まで下落しており、投資家の懸念を反映しています。

ストラテジー社が9月29日に米国証券取引委員会(SEC)へ提出した書類によると、同社は新たに196 BTCを2,210万ドル(1BTCあたり平均11万3,048ドル)で購入。これにより同社のBTC総保有量は649,031 BTCとなり、これはBTCの総供給量の3%に相当します。

これまでの総取得費用は約473億5,000万ドルですが、BTC価格で評価するとその価値は約720億超となり50%以上の含み益を抱えています。購入資金は同社の株式売却によって得られた資金で賄われたと報告されています。

BTC保有を増やす戦略とは裏腹に同社のMSTR株価は不調です。株価は7月中旬に455.90ドルの高値を付けた後、9月29日には326.42ドルまで下落。BTCの年初来リターンが20%超のプラスであるのに対しMSTRのリターンは8.8%に留まっています。

アナリストはこの株価下落が市場のボラティリティの高まりと投資家の懸念を映し出していると指摘しています。

しかし、ストライブ(Strive)社の最高リスク責任者ジェフ・ウォルトン氏は、長期的な視点ではMSTRのリターンは依然として底堅いと主張。同氏はストラテジー社がBTCを企業戦略の中心に据えて以来、MSTR株はBTC自体のパフォーマンスを2倍以上上回っていると指摘し現在の株価下落を短期的な動きと捉えています。


情報ソース:SEC

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