EU制作執行機関である欧州委員会が、電力系統への負荷を理由にEU加盟国に対して仮想通貨のマイニング停止を命じる可能性があることを明かしました。

エネルギーシステムのデジタル化に関する行動計画を発表した欧州委員会は、EUのロシア化石燃料への依存からの脱却と気候危機への取り組みとして、エネルギーの節約や再生可能エネルギーの展開促進を行うべきであると主張。その中でEU各国のマイニングでの電力消費削減への準備を求めています。

また、委員会は、

  • 仮想通貨市場における新技術の環境・気候への影響に関する説明
  • 仮想通貨市場で使用される技術の気候への悪生協を緩和するための政策オプション

の2点を含む報告書を2025年までに作成予定としています。

先日、EUの経済委員会(ECON)で仮想通貨に関する規制法案「Markets in Crypto-Assets (MiCA)」の投票が行われ、賛成が過半数となりました。

MiCAでは「暗号資産のウォレットや取引所へのライセンス制度の導入」や「ステーブルコインの準備金要件の制定」などに加えて、仮想通貨サービスプロバイダーにエネルギー消費量を開示するよう求める内容が含まれる予定となっています。

MiCAに関して、10月後半に法案の最終的な承認を得るための投票が実施予定。今後のEUでの仮想通貨の規制に関する動向に注目が集まります。

記事ソース:EUR-LexEuropean Commission

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