5月に発生したビットコインの分散型金融「ALEX Lab」のハッキング事件に、北朝鮮ハッカー集団「ラザルス(Lazarus)」が関与していることが、判明しました。

ALEXの発表によると、攻撃者の特定はブロックチェーンアナリストZachXBT氏(@zachxbt)の支援を得ながらの調査によって実現したとのことであり、今後は国際法執行機関やサイバーセキュリティの専門家と積極的に協力し、失われた資産を取り戻していくとしています。

暗躍を続けるラザルス|Axie Infinityの事件にも関与

今回のALEXハッキング事件に関与した「ラザルス」は、北朝鮮当局の下部組織とされており、以前より多くのハッキング事件に関与しています。

ラザルスの名前が広く知れ渡るきっかけになったのは、2014年末に発生したソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)への攻撃でした。攻撃理由として、北朝鮮の最高指導者の暗殺をテーマにしたコメディー映画を製作していたことが挙げられています。

この他にも、バングラデシュの中央銀行をハッキングし、8100万ドルを不正送金した事件にも関与しています。

クリプト領域においては2022年3月、「Axie Infinity」のサイドチェーン「Ronin」から6億2000万ドル相当の資金が流出したハッキング事件に関与していたことが、米連邦捜査局(FBI)によって特定されています。

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