ポイント
・週末に一時6万ドル割るも、今朝方6万3000ドル台へ
・TV討論会で暗号資産言及無いが、バイデン氏精彩欠き、トランプ氏圧勝との評価
・仏総選挙第1回投票で極右トップも、2位の左派と3位の与党との選挙協力との見方
・もしトラディールで、米長期金利上昇、株高、ドル高、BTC高か
先週のBTC市場
週末のBTC相場は下に行って来いの展開。木曜日から金曜日にかけて6万2000ドル(約1000万円)台半ばで上値を重くすると、一時6万ドル(約965万円)を割り込んだが、今朝方には6万3000ドル(約1015万円)にあと一歩に迫っている。
BTCは、金曜日に米大統領候補TV討論会が始まると期待感から6万2000ドル台に乗せたが、結局、討論会では過去の実績と批判の応酬に終始し、今後の具体的な政策にはほとんど触れられず、暗号資産にも一切触れられることは無く失望売りとなった。同じ頃、1000BTC(約60百万ドル)相当のコインベースへの移動が見られたことも若干懸念されたか。
その後は6万1000ドル台での小動きが続いたが、17時のデリビットのオプションカットを過ぎるとじりじりと値を下げ始めた。注目のコアPCEデフレーターは市場の予想通りとなり、緩やかなインフレ低下が確認できる内容となったことから米長期金利が低下、BTCは若干値を上げたが、米長期金利が切り返し、ドル買いが強まる中、BTCは60,000ドル台に値を下げた。さらに、SECがメタマスクのステーキング機能が証券法違反しているとしてコンセンシス社を提訴するとBTCは一時6万ドルを割り込んだ。
しかし、そこから切り返すとSECがETH ETFの申請書類の再修正を求め、新たな提出期限となる7月8日まではローンチはないと判明した。その影響は限定的で、BTCはじりじりと値を戻し始めた。金曜日のETFフローは73百万ドルと3日連続でプラスとなり、特にブラックロックのIBITへの流入が再開したことが好感された。
週末に行われたフランス総選挙第1回投票でルペン氏率いる極右政党が1位となり、マクロン大統領率いる与党連合が3位に落ち込んだ。極右勢力の過半数越えを阻止すべく2位の左派連合が与党連合との選挙協力を示唆したことが好感され、週初からユーロが上昇、リスクオンの流れの中、BTCは6万2000ドル台半ばのレジスタンスを抜けると、6万3000ドル台乗せに成功、ETHも一時3500ドル台に回復している。
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