ポイント

・3万1000ドルに反発
・UST問題は燻るが、テザーへの波及や準備資金売却など悪材料は一服
・議長発言を機に6月7月50bp利上げを米株も織り込んだか
・一旦は、リスクオフの巻き戻し優勢か

週末のBTC相場

週末のBTC相場は反発。木曜日に2万5000ドル(約325万円)台から反発、3万ドル(約390万円)近くで跳ね返されたが、金曜日に2万8000ドル(約360万円)割れでサポートされると3万ドルを上抜けた。金曜日から土曜日にかけて3万1000ドル(約400万円)近くで跳ね返されたが、日曜日未明に2万9000ドル(約375万円)割れでサポートされると、今朝方3万1000ドルを上抜けた。

ステーブルコインUST(Terra USD)のドルペッグが崩れた問題で揺れていた暗号資産市場だが、金曜日未明にUSTのチェーンが一時停止され、BTCは2万8000ドル割れに反落したが、その後、チェーンが再開、BTCは下げ止まっていた。

すると米上院で再任が決まったパウエルFRB議長が、6月・7月のFOMCでは50bpの利上げを支持すると示唆、75bp利上げが避けられるとの見方から引けにかけて米株が反発すると、BTCも上昇に転じた。

その後も米株先の上昇もありBTCは上昇すると、3万ドル近辺をネックラインとするヘッドアンドショルダーが完成、底打ち感が増してきた。

しかしイーロンマスク氏がTwitter社買収を一時保留としたこともあり3万1000ドル近くで上値を抑えられると、小さなダブルトップを形成し、値を下げていった。

土曜日にUSTの再生策が発表されたこと、Coindeskらの報道でLUNA財団が保有していたUSTの準備資産約8000BTCがすでにGeminiやBinanceなどの交換所に移されたことなどが判明、悪材料出尽くし感もあり、BTCは上昇に転じ、今朝方3万1000ドル台に乗せている。


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