ポイント

・小幅調整も5万ドル台半ばでサポート
・水曜日のETFフローがマイナス転換
・木・金曜日と2億ドル台に回復、週間で5億ドルの流入
・トランプ氏のBTCに対する態度が軟化

連休中のBTC市場

連休中のBTC相場は小さく下に行って来いの展開。金曜日に5万2000ドル(約780万円)にワンタッチ。土曜日に5万ドル(約750万円)台半ばに失速するも切り返し、今朝方は5万2000ドル近くまで値を戻している。

ETFフローの減速やFOMC議事録で利下げを急いでいないとされたことなどもあり、木曜日未明に5万ドル台に値を下げていたBTCだったが、エヌビディアの好決算を受けたリスクオンムードの中、5万2000ドル近くまで反発した。

しかし、木曜日のGBTCからのフローが199百万ドルと拡大。ネットのフローが1月25日来のマイナス(▲35百万ドル)となったこともあり再び5万1000ドル(約765万円)を割り込んだ。その後は、この水準でサポートされると金曜日の朝方に一時5万2000ドル台を回復したが失速。月末最終金曜日のデリビットのオプション期日やCME先物2月限の最終取引時間に向けて、5万ドル台半ばまでじりじりと値を下げた。

しかし、木曜日の55百万ドルに続き金曜日のGBTCからの流出フローが44百万ドルとローンチ以来最低を記録。ETF全体でのネットのフローも木曜日の251百万ドルに続き金曜日は232百万ドルと2日連続の2億ドル超えとなったことなどが好感され、BTCは上昇に転じた。

週末は、グレースケールのCEOがETF承認に強気な見方を示したETHが3000ドルを回復。それまでのレンジを上抜け、3100ドル台まで値を上げる中、BTCは堅調に推移し、5万2000ドルに迫っている。