ポイント

・オプションカット後、CME最終取引時限に向けた買戻しで6万6000ドル台半ばへ
・高市期待の円安、石破当選による円高で円建て価格乱高下、平氏のデジタル相観測も
・ETFフローも急回復、木・金2日で8億5000万ドル
・明日からはパフォーマンスが良い10月、特に第1週の国慶節期間中は9年で8回上昇

週末のBTC市場

週末のBTC相場は上に行って来いの展開。3度目の正直で6万5000ドル(約925万円)突破に成功すると、6万6000ドル(940万円)台半ばまで上値を伸ばすと、足元では6万5000ドル近辺に値を落としている。

BTCは6万4000ドル近辺の200日移動平均線をクリア、8月の戻り高値6万5000ドルを3度目の正直で上抜けると、金曜日17時のオプションカットに向け、6万5000ドルを挟んでのもみ合い推移を続けていた。

注目の自民党総裁選で前評判通り高市氏がトップで決戦投票に向かうと、アベノミクス再開期待でドル円が146円台まで急伸、BTCの円建て価格も960万円まで上昇した。しかし、石破氏の勝利が伝わると142円台に急落、930万円台に円建て価格は下落した。

デリビットのオプション期日が到来すると6万5000ドルのマグネット効果が剥落、BTCは6万6000ドルに肉薄した。

同水準に一旦跳ね返されたが、PCEコアデフレーターが予想を下回り米長期金利が低下、またETF市場がオープンすると、CME先物の最終取引時限に向けてBTCは6万6000ドル台半ばに上昇した。

この日のBTC ETFフローは494百万ドル、木・金の2日間で8.5億ドルと7月以来の高水準となったことも後押ししたか。

しかし、先物の買戻しが一巡し上値を重くすると、イスラエルがベイルートを大規模に空爆、ヒズボラ高官が殺害されるとリスクオフから米株が失速、BTCも6万5000ドル台に値を落とした。

週明けは、円高を受けて日経平均が一時1900円下落するリスクオフの流れを受けて、BTCは6万5000ドル近辺に値を下げている。

なお、観測報道段階だが、自民党デジタル社会推進本部の本部長代理で web3PT 座長である平議員のデジタル相就任が報道されており、もし事実であれば日本の暗号資産業界、特に国内ETFの実現や暗号資産税制改正議論にとってプラスに働くと考える。


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