ポイント

・4万7000ドル台へ反発
・雇用統計はMIX、停戦協議も継続だが、ポジション調整の巻き戻しが入ったか
・ユーロ圏CPIが過去最高を記録するなど世界的インフレ傾向続く
・まずは4万8000ドル台の200日移動平均線トライ、半値戻しの5万1000ドル辺りが戻りの目途か

週末のBTC相場

週末のBTC相場は底堅い展開。木曜日から金曜日にかけて4万4000ドル(約540万円)台に値を下げたが、その後、4万7000ドル(約575万円)台に反発。日曜日に4万5000ドル(約550万円)台に下押すも、今朝方4万7000ドル台に上昇している。

欧州圏での規制強化報道もあり金曜日のイベントを前にBTCは値を下げたが、4万5000ドルを割り込んだところで前週末に開けた大きな窓埋めが完了、下げ止まった。

すると、イタリア首相との会談後にプーチン大統領が首脳会談は時期尚早との見方を示していたが、ラブロフ外相がウクライナへの提案を準備中とタス通信が伝えると、交渉進展への期待からBTCは上昇に転じた。

注目の米雇用統計は非農業部門雇用者数が43万人と予想49万人を下回ったが、失業率が予想3.7%に対し3.6%とMIXな内容だったが、それまでポジション調整が入っていた反動か、BTCは上昇していった。

またトルコのエルドアン大統領がプーチン大統領に電話、首脳会談を呼びかけたことも伝わると、BTCは4万6000ドル台半ばに上昇した。

しかし、FRBの利上げ加速や1-2年後の不況を暗示する米2-10年債の逆イールドを嫌気し米株が下落する中、BTCも失速した。

しかし、ウクライナ側から「ロシア側が、クリミア半島の主権問題を除いてはウクライナ側の立場について反対しない、と発言」「停戦合意案が首脳間で協議できる段階まで来ていることについてもロシア側は認めた」としたこともありBTCは4万7000ドル台に上昇した。

その後、週末は目立った進展などが聞かれない中、BTCは4万5000ドル台に値を下げたが、今朝方CME先物開始時に急上昇、一時4万7000ドル台半ばまで上値を伸ばしている。


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