ポイント
・6万4000ドル手前まで上昇、半値戻し、200日移動平均線をクリア
・雇用統計強くリスクオン、11月0.5%利下げ織り込み消滅、今後の買い材料に
・週末のイスラエルのイラン攻撃見送り、予想市場でトランプ氏が再逆転
・TV番組でサトシの正体を暴かれたら売り、謎のままなら若干の買いか
週末のBTC市場
週末のBTC相場は上昇。6万ドル(約890万円)割れから切り返すと、土曜日に6万2000ドル(約920万円)、今朝方には6万3000ドル(約935万円)を突破、6万4000ドル(約950万円)を窺っている。
BTCは、先月末に6万6000ドル台半ばでピークアウトすると、イスラエルのレバノン侵攻やイランの報復攻撃などを嫌気して6万ドル割れに失速した。
しかし、9月の安値5万2500ドルと高値6万6500ドルの半値押しとなる5万9500ドルにサポートされると、木曜日にバイデン大統領がイスラエルのイラン攻撃は本日は無いとしたことから切り返し、港湾スト停止によるリスクオンも手伝い6万1000ドル台に値を戻した。
注目の米雇用統計では非農業部門雇用者数が予想15万人に対し25.4万人、失業率が予想4.2%に対し4.1%となったことが好感され、リスクオン気味に6万2000ドルに迫った。しかし、先物市場で11月の0.5%利下げ観測が消滅、長期金利が上昇する中、BTCは6万ドル台に値を下げた。
この数字を受けて米株が大きく上昇する中、BTCは切り返すと6万2000ドルを突破。さらにバイデン大統領がイスラエルによるイランの石油施設への攻撃に反対するとBTCは6万2000ドル台半ばに値を伸ばした。この時間帯にピークを付けるのは今週から始まった金曜日期日のCME先物の影響も若干あったかもしれない。
週末の間、イスラエルはベイルートへの空爆を強化したが、イランへの攻撃は開始せず。またトランプ氏が銃撃事件があった会場で集会を実施した影響もあってか、予想市場でハリス氏を再逆転したこともあり、月曜日未明にかけてBTCは6万3000ドル手前に上昇。6万3000ドル台の6万6000ドル台半ばから6万ドル割れの半値戻しと200日移動平均線に上値を押さえられていたが、週明けの金融市場がリスクオンで始まると、6万4000ドル手前まで上昇した。