ポイント

・4万ドル割れに下落
・米長期金利上昇、ドル高、米株安が重しとなり、先物市場では6日に続き4億ドルのポジション清算が発生
・その米長期金利は大きくスティープニング、市場はFRBの出遅れを懸念し始めている
・ポジション調整も一巡、本日のCPIでインフレ加速を確認、BTCに買いが戻るか

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は下落。月曜日未明から4万2000ドル(約530万円)台から4万3000ドル(約540万円)台に上昇。その後、失速するとしばらく4万2000ドル近辺で下げ渋っていたが、欧州時間に入った辺りから再び失速すると、3万9000ドル(490万円)台まで大きく値を下げた。

ロシアへの多額の暗号資産サービス停止を求めるEUの制裁や大型カンファレンスの閉幕もあり週末は4万2000ドルでのもみ合い推移が続いた。

しかし、LUNA財団の大口BTC購入もあり底堅さを見せると、CMEの先物開始に向け、クローズ後の下げを取り戻す様に4万3000ドル台半ばまで上昇した。

CME先物が先週末のクローズ水準まで戻して始まると、BTCは達成感もあり失速。週明けの外為市場でドル高が進む中、BTCは4万2000ドル割れ水準でサポートされた。

その後、2018年の下落などBTC相場予想に定評があるアーサー・ヘイズ元BitMEX CEOが6月に3万ドルまで下落すると予想、またTwitterの暗号資産採用スピードが加速すると好感されていたイーロン・マスク氏の同社取締役就任が立ち消えになるなど、ややネガティブなニュースが続いた。

そうした中、BTCは42,000ドル割れにある50日移動平均線近辺で何とかサポートされていたが、海外時間に入りETHなどアルトコインが値を崩し始めると、BTCも同水準を割り込み下げ足を速めた。

さらに米株が下げて始まると、ロングポジションの清算が巻き込み、BTCは39,000ドル台まで下げている。


【新着・関連記事】
本日の見通し|底値を固める展開を予想
証拠金取引の建玉管理料0.00%は楽天ウォレットだけ
毎朝、松田構生がマーケットの見通しを発信中!公式YouTube