VCと協力した自社システム成長の模索

今やおなじみのRipple社がブロックチェーン系ベンチャーファンドに2,500万ドルの投資をしたことが4月12日、明らかになりました。

先日の、「仮想通貨業界の逆襲?表面化する抵抗勢力と流れに乗るブロックチェーンVC」で紹介した、ブロックチェーン業界への新規キャッシュフローがここでも確認されます。

※補足

Rippleは、 「リップルとは? - 誕生と歴史について徹底解説-」でも紹介した通り、電子決済システムを提供する企業で、そのシステム上で用いられるXRPは金融商品取引の借用証明に近い役割を果たす通貨です。

 

今回のRipple社によるBlockchain Capital Parallel IVへの投資は、なんと、2,500万ドル相当のXRPでされたと同社のプレスリリースで発表されています。

Ripple社のシステムは、元々クロスボーダー決済の円滑化のために開発されましたが、ブロックチェーン関連企業への投資を専門とするベンチャーキャピタルへの投資により、オープンソースのXRP LedgerとInterledger Protocolの、決済以外の新たなユースを企業家たちに模索してもらうことが狙いです。

Blockchain Capital Parallel IV親会社、Blockchain Capital共同創業者のバート・スティーブンス氏は、「ブロックチェーンとDLT(分散型台帳技術)には、ヘルスケアや個人情報運用など、大幅な伸び代がある応用分野があり」、「XRP、ビットコイン、又はその裏にあるブロックチェーン技術を駆使して長期的に顧客にバリューを届けられるベストな会社を探し、リソースを提供して行くことが我々の目標である」と意欲を示しています。

Ripple社による大規模な投資は今回が初めてとなりますが、同社上席副社長のパトリック・グリフィン氏は、今後も業界の最前線を走り続けるべく、投資という方法で継続的に業界に貢献していくことを表明しました。

このニュースを受けてか、XRPは(2018年4月11日17時00分から)24時間で4.24%上昇。一時は時価総額が214億ドルまで跳ね上がりました。1週間でおよそ3%の上方修正となります。

プラットフォームとしてのシステムの利用が増えると、さらなる価格上昇が起きる可能性に市場が反応しているようです。

出所:https://ripple.com/

 

<本記事ご協力>

ビットコインなどの仮想通貨をまとめたメディア『FinAlt』が提供