ポイント
- 7.8万ドルから9.5万ドルに2割反発
- オプションカットで切り返し、CME先物期日に向け買戻し
- 米ウクライナ和平交渉決裂で上昇一服するも、金利低下・米株上昇が追い風に
- トランプ大統領が戦略備蓄に言及、BTC・ETH・XRP・SOL・ADAが対象
先週のBTC市場
週末のBTC相場は反発。金曜日に7万8000ドル(約1170万円)台で切り返すと土曜日に8万6000ドル(約1290万円)台まで急反発。更に今朝未明に急騰、9万5000ドル(約1425万円)にワンタッチした。
BTCはトランプ就任直前に史上最高値10万9000ドルを付けると、市場が期待していた戦略備蓄構想が後倒しとなる中、じりじりと上値を切り下げていった。
そうした中、それまで相場を支えていたETFフローが逆流を始め、特に先週は木曜日までの4日間で27億ドルが流出、BTCは重要なサポート8万9000ドルを割り込み下げ足を速めた。
一旦は8万1000ドル台に横たわる200日移動平均線でサポートされたが、延期されたと思われたカナダ・メキシコ向け25%関税が3月4日に発動すると伝わるとBTCはじりじりと値を下げた。
米州時間は何とか200日移動平均線にサポートされていたが、金曜日のアジア株が全面安となると、BTCは8万ドルを割り込み7万8000ドルまで下値を伸ばした。しかし17時のデリビットのオプションカットを過ぎると切り返し、8万ドル付近でもみ合っていると、1500億ドル規模のブラックロックが運営するロボアドバイザー投資にBTC ETFが追加されると報じられたこともあり、午前1時のCME先物最終取引時間に向けて買戻しが集中した。
しかし8.5万ドル手前で上値を押さえられると、ホワイトハウスでのトランプ・ゼレンスキー会談が決裂、和平交渉が白紙に戻ったことが嫌気されBTCは上値を重くしたが、長期金利低下を受けて米株が引けにかけて反発する中、底堅く推移した。
すると3月7日にホワイトハウスで暗号資産サミットが開催されるとブルームバーグなどが報じ、また金曜日のETFフローが94百万ドルながら2週間ぶりにプラスに転じたことも好感され8.6万ドル台まで値を伸ばした。
週末はしばらく8万ドル台半ばでのもみ合い推移が続いたが、今朝未明、トランプ大統領が自身のSNSで戦略備蓄にXRP、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)を加えると投稿、更に当然ながらBTC・ETHが中心になるとし、AI暗号資産担当官のデビッド・サックス氏が3月7日に追加情報があると匂わせたこともあり、一時9.5万ドルまで上値を伸ばした。