仮想通貨市場

仮想通貨市場時価総額は、直近1週間でおよそ5%上昇し、足元3000億ドル手前で推移しております(第1図)。

ビットコインが年初来安値を示現した6/29からはおよそ28%の回復となり、市場は緩やかな上昇傾向にあります(第2図)。

背景には、今月中旬からのビットコインの急伸があるとみられ、ビットコインのドミナンス(市場を占める割合)は、今月頭から5%上昇し足元47%となっています。

ビットコインが47%以上の市場ドミナンスを記録するのは実に昨年の12月以来となります(CoinMarketCap調べ)。

ビットコイン

ビットコインの対ドル相場は、7/24に大陽線を生み出したことによって、5/5高値(9948ドル)と6/29安値(5774ドル)を起点とするフィボナッチ・リトレースメント50%戻し(7861ドル)を上抜けし、翌25日には高値が61.8%戻し(8364ドル)を上抜けするも、終値は8183ドルに留まりました(第3図)。

その後、終値は8140ドル〜8200ドルの間を推移し、現在は365日移動平均線にサポートされております(第4図)。

この先は、フィボナッチ・リトレースメント61.8%戻し(8364ドル)や200日移動平均線(8468ドル)が主な上値目途となりそうです。

イーサリアム

イーサリアムの対ドル相場は、先週より引き続き6/29安値(404ドル)と7/8高値(495ドル)を起点とするレンジ相場内で推移しております。

また、一目均衡表を見ると雲下限がレンジ相場内に割り込んできており、直近5日間の相場は、雲下限の降下に合わせて下落しているようにみえます(第5図)。

相場は足元30日移動平均線(463ドル)をわずかに割れ込んでおりますが(第6図)、テクニカル的には材料が出切った雰囲気もあり、同移動平均線を更に大きく割り込めば押し目買いが入る可能性が指摘されます。

 

<本記事ご協力>

ビットコインなどの仮想通貨をまとめたメディア『FinAlt』が提供