仮想通貨市場

仮想通貨市場時価総額は、先週6日高値(2600億ドル)よりおよそ18%の下落を記録し足元2130億ドル周辺で推移しております(第1図)。

また、8/8にはビットコインが年初来安値を示現した6/29の安値(2320億ドル)を下割れし、12日には2069億ドルの年初来安値を記録しました(第2図)。

この間、時価総額第1位のビットコインは市場時価総額を占めるドミナンスの上昇基調を維持しており、8/11には50%ラインを上抜けしました(第3図)。

市場が全体的に軟調のなかビットコインのドミナンスが上昇している背景には、オルトコインのパフォーマンスがビットコインと比較して低下していることがあげられます(サマリー参照)。

 

【第1図:仮想通貨市場時価総額チャート(8/6〜8/13)】

 

【第2図:仮想通貨市場時価総額チャート(6/29〜8/13)】

 

【第3図:BTC・ETH・XRPドミナンスチャート(2017年1/1〜2018年8/13)】

ビットコイン(BTC)

先週のFinAltウィークリーアップデートでお伝えした通り、ビットコインの対ドル相場は8/10、実体線が一目均衡表雲下限を割り込み三役好転は結果的に「騙し」となりました(第4図)。

8/11には節目となる6000ドル付近で反発し、相場は足元6300ドル台で推移しております。

また、8日以降は6/29安値(5774ドル)と7/25高値(8496ドル)を起点とするフィボナッチ・リトレースメント76.4%押し(6417ドル)を挟む値動きをしており、この先は同水準を上抜けできるか否かが注目されます(第5図)。

 

【第4図:BTC対ドル相場チャート(一目均衡表)】

 

 

【第5図:BTC対ドル相場チャート(フィボナッチ・リトレースメント)】

 

イーサリアム(ETH)

イーサリアムの対ドル相場は8/8に4/1の年初来安値(358ドル)を更新しました。その後も相場は続落しましたが、8/11には節目となる300ドル付近で下げ止まり足元319ドル付近で推移しております(第6図)。
相場の上昇と下降の勢いの強さを示すRSIは、8/8に「売られ過ぎ」サインとなる30%を割り込んだものの、相場はいまだ下落基調が続いております。

 

【第6図:ETH対ドル相場チャート(RSI)】

 

 

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ビットコインなどの仮想通貨をまとめたメディア『FinAlt』が提供