FinAltでもお伝えしてきた通り、ビットコインキャッシュ・コミュニティーは、来たる11月15日のハードフォークによるネットワーク・アップデートを巡り、分裂の危機にあります。

こうした中、Bitcoin ABCの提案するアップデートや全体的なコミュニティー・ガバナンスに嫌気がさし、この先「大惨事」が待ち受けていると予想した元ビットコインキャッシュの開発者グループが、11月のハードフォークでネットワークを分裂させ、新ネットワークBitcoin Stash(ビットコインスタッシュ)を作ることを9月23日付けで発表しました。

グループの素性がわからないことから、本プロジェクト自体の信ぴょう性に疑問が残りますが、真っ当な動機を持ち興味深い技術的アップデートを予定しているようです。

まず、9月23日のビットコインスタッシュによる初めてのブログエントリーでは、Bitcoin ABCのもつコミュニティー内でのリーダーシップに懸念を示し、11月のアップデートに向けて提案されているスケーラビリティ・ソリューションとビットコインキャッシュをトークン化プラットホーム(イーサリアムのようなICOプラットホームと同義)にする案に真っ向から反対しています。

まず、Bitcoin ABCのスケーラビリティ・ソリューションは、市場参加者や開発者から批判が相次いでいる上に、「コンセンサスを崩すような変更を急ぎすぎている」と主張し、後者の案に関しては、「ICOは死んだ市場でもう戻ってくることはない」とし、「恥知らずなカネ目的」だと一掃しています。

同日中にアップロードされた2番目の記事では、ビットコインキャッシュをトークン化プラットホームにすることに対し、「メジャーな(ビットコインキャッシュの)ステークホルダーを更に金持ちにするためにデザインされたスキームだ」と辛辣な批判を繰り広げています。

 

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ビットコインなどの仮想通貨をまとめたメディア『FinAlt』が提供