仮想通貨相場の無風状態はまもなく終わるだろうという見解を有名な仮想通貨アナリストが相次いで示している。

1秒ごとの取引量

仮想通貨に詳しいeToroのマティ・グリーンスパン氏が注目したのは1秒ごとの取引量だ。クライアント向けのレポートの中でグリーンスパン氏は、最近はビットコイン(BTC)1秒間の取引量が増加していて「平坦な相場サイクルが終わりを迎えていることを示す典型的なサインが出ている」と指摘。「冷たい相場の動きとは裏腹に足元では興奮状態が高まっている」と分析した。

(引用元:Blockchain.com)

1秒ごとの取引高が示すのは、ブロックチェーン技術のスケーラビリティ(規模の拡大)の進捗状況だ。ビットコイン普及のためには、スケーリングによって取引速度をあげたり手数料をやすくしたりすることが重要と言われている。

テクニカル的に重要局面

調査会社ファンドストラットのテクニカルアナリスト、ロブ・スライマー氏は、「今後1、2週間が直近における重要な局面になる」とみている。マーケットウォッチによるとスライマー氏は、顧客向けに出したメモの中で「多くの仮想通貨がテクニカル的に重要な水準を試す展開になっている」と指摘。もし突破したら、トレーダーは「急激に反応」することになると予想した。

(引用元:Fundstrat via MarketWatch 上から「大規模」「中規模」「小規模」指標)

スライマー氏によると、大中小3つの指標において9月の高値を上回れば、上昇トレンド転換へのきっかけになるという。

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