仮想通貨市場

仮想通貨市場時価総額は、先週15日に大幅な上昇を記録しましたが、15日以降は2139億ドル〜2068億ドルと比較的狭いレンジで推移しています(第1図)。

【第1図:仮想通貨市場時価総額チャート】

出所:coinmarketcapより作成

ビットコイン(BTC)

ビットコイン(BTC)の対ドル相場は、先週15日に急伸を記録し7788ドルの高値をつけたものの、同日の終値は6707ドルにとどまりました。

その後、10月8日高値(6730ドル)付近で上値が重くなり、相場は足もと6602ドルで推移しています。

現在は、13日、21日、34日移動平均線が収斂(れん)しており短期的に相場は方向感を失っている状況と言えます(第2図)。

20日から相場は反発を見せていますが、21日には55日移動平均線がレジスタンスとなりました。

【第2図:BTC対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】

出所:Bloombergより作成

一目均衡表では、20日に均衡表が好転(転換線の基準線上抜け)しました。

また、足もとの雲の幅が狭く、この先は相場の方向感が変わりやすくなると言われる雲のねじれがあるため、実体線の雲上抜けが期待されます(第3図)。

【第3図:BTC対ドルチャート(一目均衡表)】

出所:Bloombergより作成

イーサリアム(ETH)

イーサリアム(ETH)の対ドル相場は、10月16日に21日移動平均線が34日移動平均線を割り込んだことで、4本の移動平均線全てがデッドクロスを示現し弱気相場となっています(第4 図)。

20日には相場が反発したものの、21日終値(208.53ドル)は13日移動平均線の上抜けに失敗し心理的節目となる210ドル付近で上げ止まった格好となりました。

【第4図:ETH対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】

出所:Bloombergより作成

一目均衡表では、20日に均衡表が好転しましたが、遅行線は依然実体線の下で推移しています(第5図)。

一方、この先は雲の幅が狭くなっており抵抗力が低下していることから、比較的、雲上抜けの成功率も高いと言えます。先行スパン1が先行スパン2の上抜けに成功すれば、相場のムードも変わりそうです。

【第5図:ETH対ドルチャート(一目均衡表)】

出所:Bloombergより作成

リップル(XRP)

リップル(XRP)の対ドル相場は、10月17日に13日移動平均線が34日移動平均線を割り込み、20日には21日移動平均線が34日移動平均線を割り込みました。

 

<本記事ご協力>

ビットコインなどの仮想通貨をまとめたメディア『FinAlt』が提供

 

  

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