時価総額第4位のビットコイン キャッシュ(BCH)のハードフォークを明日午前2:00に控え、仮想通貨市場は混乱の様相を呈しています。

主要仮想通貨相場動向

14日午後6時頃からBCHの価格は急落し始め、それまでおよそ520ドルから535ドルで取引されていた相場は一時415ドルまで下げ足を速めました。

現在は445ドル付近で推移しており、13日終値からの変化率は-15.7%となっています。

ビットコイン(BTC)および主要アルトコインも追随し、13日終値からビットコインは-10%、イーサリアム(ETH)は-12.8%、リップル(XRP)は-12.1%と大幅な下落を記録しています。

また、BTCは昨日、5678ドルの安値を記録したことで6月24日の年初来安値(5755ドル)を更新、重要なサポートラインを一時割り込んだ格好となりました(第1図)。

【第1図:BTC対ドルチャート】

出所:Bloombergより作成

BCHを巡る最新動向

ビットコインキャッシュのハードフォークを巡るBitcoin ABCとBitcoin SVの対立には、昨日から本稿執筆時点に至るまでにも動きがありました。

Bitcoin ABCとBitcoin SV両バージョンの新銘柄の先物を先週8日に上場させた米仮想通貨取引所Poloniex(ポロニエックス)では、Bitcoin ABCバージョンのBCHABCの価格がBitcoin SVバージョンのBCHSVを上回っていますが、昨日午前10:00頃、一時的にBCHSV価格がBCHABCの水準に近づけました(第2図)。

【第2図:BCHABC(上)&BCHSV(下)対USDCチャート】

出所:Poloniexより作成

さらに、自称サトシナカモトのクレッグ・ライト氏はツイッターで、今度はBTCを1000ドルまで押し下げるとBTCマイナーを威嚇し、混乱の火に油を注いでいます。

こうしたなか、ハッシュレートのシェアから見るBCHマイナーのBitcoin ABCへの支持率は後退しています。

海外の分析サイトCoin Danceによると、昨日14日時点で19%〜31%のマイナーからの支持があったBitcoin ABCへの支持率は、現在14%〜26%となっています。

 

<本記事ご協力>

ビットコインなどの仮想通貨をまとめたメディア『FinAlt』が提供

 

  

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