11月の仮想通貨市場は、16日に行われたビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォーク(HF)によるネットワークアップデートを目前に急落し始め、市場時価総額は14日から現在までに885億ドル吐き出しました(-42%)。

ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)などの主要通貨は、この間に年初来安値を続々と更新し、市場はまさに総悲観となっています。

市場の急落の元凶とも言えるビットコインキャッシュのHFを巡るBitcoin ABC(以後ABC)とBitcoin SV(以後BSV)の対立は、リプレイ・プロテクションを双方が提案しなかったことにより、同ネットワークのマイナー投票の形で競われ、どちらがより多くのハッシュパワーを掌握できるか熾烈な競争が繰り広げられています。

こうした中、BSVと同ネットワークを支持するマイニングプールのCoingeekが26日、BSVのチェーンにリプレイ対策を搭載しビットコインキャッシュから完全に独立する意向を発表しました。

Coingeekは、ビットコイン本来の存在目的である「P2P電子キャッシュシステム」の保管を強く意識しており、ABCはそんなサトシ・ナカモトのビジョンを捨てたとブログで批判。

また、ABCのreorg protection(リオーグ・プロテクション)の実装など、物議を醸すような一方的なコードの変更にも触れました。

CoingeekのCEOカルビン・アイヤー氏は、「ABCのビットコインキャッシュはアルトコイン開発者の実験と化し、我々はもうそれ自体またはその汚されたブランドに興味はない」とコメントしています。

よって、BSVの独立した発展を推進するためにはネットワークのスタビリティ(安定)が不可欠だとし、CoingeekはBSV開発チームとスタビリティ政策を検討していると発表。

そのうちの一つに、リプレイ・プロテクションの実装があるとBSVテクニカルディレクターのスティーブ・シャダーズ氏は発言しています。

 

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