25日に仮想通貨が急騰してから6日目。昨日のビットコインは、高値が103万円台、安値が99万円台と、値幅は4万円程度にとどまっており、落ち着きを取り戻しつつあります。

ただ、仮想通貨市場の出来高は昨日も10兆円越えを記録。ETH、XRP、BCHは直近の高値を更新するなど、主要アルトコインは盛り上がっています。

つまり、ビットコインは26日にバイイングクライマックスとなり、アルトコインに資金が流れているということでしょう。仮想通貨のドミナンスを見ると、26日に68.5%まで上昇したBTC比率が67.5%程度まで下落しています。

今回の中国の習近平国家主席のブロックチェーンに関する発言は、現地のフィンテック企業系(約80万社ある模様)にとって追い風となっています。なかでもフォビ(Huobi)は2018年まで北京に本社をおいており(現在はシンガポール)、共産党とは最もうまくやってきた取引所のひとつです。2017年の取引所規制の際も、一番最初に忠実に対応したのが同社です。

それを知っている投資家はフォビトークン(HT)を買っているようで、過去1週間で340円から420円付近まで20%以上の上昇となっています。

◇フォビトークン(HT/JPY)4時間足チャート

ビットコインのポジション動向

さて、堅調なアルトコインを横目に、記事執筆時点(30日午後1時)では100万円を割り込みそうなビットコイン。28日月曜日には107万円まで上昇しましたが、あっさりと売られてしまい需給の悪さが鮮明となりました。

ポジション動向を考えると、26日の午前中に急騰した際に高値掴みをした投資家が多い印象を受けます。トレーディングビューの出来高プロファイルという機能を利用して見てみましょう。なお、チャートはbitFlyerです。

◇ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート

参考:TradingViewの出来高プロファイルの使い方や設定方法を図解

これを見ると、ビットコインのポジションが一番多そうなのは、110万円付近となります。もちろん決済されているポジションも多いでしょうけれど、26日午前中の出来高は平時の4倍ほどあることから、110万円前後の買いポジションが相当残っているのでは、と推測できます。

◇ビットコイン(BTC/JPY)4時間足チャート

次に、直近10日間のみの出来高に絞ってみます。すると、意外にも100~106万円付近に出来高が集中していることが分かります。

通常であれば、相場のピーク時に出来高もピークに達するはずですが、これは不思議な現象です。

気になって調べてみると、取引所ごとに26日の最高値に大きな差があることが分かりました。

◇10月26日の取引所別最高値

Liquid:114万6853円 ★
Coincheck:113万円 ★
DMM Bitcoin:112万7787円
ディーカレット:112万6048円
biFlyer:112万4000円 ★
bitbank:112万円
GMOコイン:111万7797円
BTCBOX:111万円
Zaif:109万9900円
    ★は取引高の大きな取引所

これは国内の取引所のみですが、海外を見ても価格はマチマチなことから、高値の出来高は意外と少ないのではないかと推測できます。そのため、28日に107万円付近まで上昇した際には、やれやれの売りが出てきて上昇を阻んだのではないでしょうか。107万円~110万円は重そうですね。

下を見ると、100万円を割れて95~97万円は出来高がスカスカのゾーンのため、今後下落した場合は一気に走る可能性がありそうです。

 

目先は少し深い下落があるかもしれませんが、今後も上昇トレンドは継続すると考えていますので、そこは押し目と見て買っていきたいと思います。

なお、今回の分析で使った出来高プロファイルはトレーディングビューの有料機能(14.95ドル~)ですが、30日間無料なので興味ある方は使ってみてください。

 

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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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