ビットコインの半減期とは?

5月12日前後にビットコインの半減期が予定されています。この半減期とは、新規ブロック生成時のブロック報酬が半分になるタイミングです。ビットコインのインフレを防ぐために設計されており、これを変更することはできません。

ビットコインの半減期は、21万ブロックごとになっており、2012年に1回目、2016年に2回目がありました。

3回目の半減期では、ブロック報酬は、12.5BTCから6.25BTCへ減少します。

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半減期で価格は上昇するのか

半減期でビットコインは上昇するという話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

ビットコインは、誕生以来2017年の200万円台まで上昇し続けたため、正しいかどうかの証明は難しいところですが、半減期で需給が改善されることは間違いありません。

ビットコインが誕生した時のブロック報酬は50BTCでした。しかし2012年に向かえた最初の半減期で25BTCに減少。2回目の2016年には、12.5BTCに減少しました。

市場の売り買いが拮抗している場合、供給されるビットコインが減少します。そのため、これだけを考えた場合、買い手は変わらず売却されるビットコインが減少するため、価格が上昇することになります。

 

2019年末にブルームバーグの記事で話題になりましたが、半減期を迎えた後にビットコインは大きく上昇しています。

  • 1回目の半減期:82倍
  • 2回目の半減期:22倍

▼過去の半減期での値動き

今回の場合、市場で売却されるビットコインの総額は1日あたり7200万円に減少します。

1日のマイニング報酬で考えてみましょう。

マイニング報酬は1日に1800BTCあります。ビットコインの価格が100万円の場合、18億円の価値があります。マイナーがマイニング報酬を全て売却すると仮定すると、今の時点ではこの額の売りが出てくることになるのです。

しかし、マイニング報酬が半分の6.25BTCになるため、市場で売却されるビットコインの総額は9億円に減少するのです。

これが、半減期を迎えるとビットコインが上昇すると言われている主な理由です。

なお、10回までの半減期のブロック報酬の推移は以下のようになっています。

 

報酬 回数
2009 50 0
2012 25 1
2016 12.5 2
2020 6.25 3
2024 3.125 4
2028 1.5625 5
2032 0.78125 6
2036 0.390625 7
2040 0.1953125 8
2044 0.09765625 9
2048 0.048828125 10

 

注目の半減期は、5月12日午前1時から2時あたり。

どのような値動きとなるのか、目が離せません。