600万円前後で推移していたビットコインが崩れてきました。

今週は、株式市場の急落にも反応が鈍かった仮想通貨(暗号資産)市場ですが、バイデン政権のキャピタルゲインに対する増税方針(現行の20%から39.6%に)というニュースが流れて株式市場が下落に転じ、仮想通貨も続きました。

さらにイエレン財務長官が暗号資産への税率を80%にすると発言したという噂も流れ、仮想通貨相場は大きく下落しました。

ただし、先日からイエレン財務長官の発言をツイートしているアカウント(Andrew Fisher@acpandy)の発言の真偽はとれておらず、フェイクニュースの可能性が高いようです。

しかし、日曜日に続いて相場が下落している際にこういったツイートをすることは何とも悪質です。

さて、ビットコインは高値から大きく下落し、30%ほどの調整を迎えることになりました。

今年に入ってからの最大の調整は、1月の高値から30%程度です。707万円から30%安は500万円割れの495万円ですから、キリの良い節目ともいえます。

ここにきて、昨日はグレイスケールがイーサリアムを中心に仮想通貨を1日で10億ドルもの購入に動いていることから、下げ止まりやすいかもしれません。

●ビットコインとNYダウの推移と相関係数

出所:TradingView

気にしておきたい指標として、ビットコインとNYダウの相関があります。

今年に入ってから高い相関性があったものの、先週から低くなっています。しかし値動きを見ると、ビットコイン関連に大きなニュースが出てきた時に相関性が低くなり、それ以外は相関性が高い状態にあります。

つまり、今後NYダウの動き次第で30%程度の調整で留まるかどうかを図ることができるのではないでしょうか。