長らく国内の※ビットコインの売買代金はbitFlyerがトップの座に君臨していましたが、4月は激震が起きました。
※デリバティブ取引を含む

レバレッジ取引の出来高でGMOコインがbitFlyerを追い抜いたのです。

その結果、4月の国内のビットコイン取引所での出来高はGMOコインが1位になりました。

出所:ビットコイン日本語情報サイト

GMOコイン:28万3317BTC
bitFlyer:27万116BTC

4月の国内取引所のビットコイン売買代金の合計5兆214億円のうち、GMOコインは約3割を占める1兆7704億円となっています。

出所:GMOフィナンシャルHD決算説明資料

4月は国内の個人のレバレッジ取引の最大倍率が4倍から2倍に引き下げられており、それによる影響も考えられそうです。

GMOコインは、昨年からの暗号資産(仮想通貨)ブームの波に乗り、売買代金と口座数を大きく伸ばし、預かり資産も前年同月比で4倍に増加しています。

【GMOコインの口座状況】

売買代金:11兆5000億円(2兆6000億円)
口座数:37万4000(31万1000)
預かり資産残高:1289億円(283億円)

期間:2021年1月~3月
()内は前年同期

出所:GMOフィナンシャルHD決算説明資料

最大レバレッジ引き下げの影響は大きいかと思いきや、決算説明会資料によると、影響は限定的となっています。法人のレバレッジは6倍程度(毎週見直し)となってるため、そこでの売買比率が大きいのかもしれません。


筆者がコラムを書いている交換業者のビットポイントも3月の口座数が4166と急増しています。 

出所:リミックスポイント決算説明資料

これは、3月にトロンの取り扱いを発表した影響が大きそうです。

その後に、トロンの価格は3倍ほど増加しましたから、4月にはさらに伸びているのかもしれません。


暗号資産(仮想通貨)ブームのなかで、交換業者のビックチェンジの足音が聞こえてきているようですね。