今日の午後0時に、国内初となるIEOで資金調達が行われたパレットトークン(PLT)の売買がコインチェックで開始されました。

販売価格は4.05円でしたが、IEOの際は2分程度で販売総数の2億300万枚(総発行枚数の23%) に到達。抽選倍率は20倍以上になったそうです。

5.9円で寄り付いた後は、下がることなく上昇し続け、瞬間的に45.129円の高値を付けました。

その後は15円に下落した後に反発し、20円台での推移となっています。

●パレットトークン(PLT)の価格推移

出所:Coincheck

この価格帯を維持できた場合、パレットトークンの時価総額は250億円程度となります。

16時時点で売買代金は20億円を超えている模様となっており、販売価格から5倍以上を維持。大成功のIEOと言えるのではないでしょうか。

トラブル続きのIEO

今回のIEOでは、申し込み後にトラブルが多発していました。

まず抽選方法は1口ごとのランダムだったようですが、1000万円申し込んだ人が全く当選していないという報告が相次ぎました。また、申し込んだ人の口座の64円がロックされるという事象や、抽選に外れて一度返金された資金が自動的にPLTになっているなど運用に関するトラブルが絶えませんでした。

PLTに大きな金額を投資したS氏は「初値が低かったのは不満は抽選ミスで多くのユーザーが不信感を持ったこと。上場日が直前まで分からなかったこと。これで購買欲無くなった人はいると思います。また、コインチェックのチャットには、取引方法が分からないというコメントが溢れていました。売買もおぼつかないような超初心者がたくさんいて危なっかしい。」と交換業者と投資家両方ともに学習が足りないと警笛を鳴らしました。


こういった状況もあり、当初予定していた取引開始日も7月27日から29日になりました。しかし、購入者は取引開始時刻を知らされておらず画面に張り付くしかなかったようです。

しかし価格が投資家の想定以上に上昇したことはやはり印象が良く、国内初のIEOは大成功とはいえないまでもまずまずの滑り出しではないでしょうか。

海外交換業者に取扱銘柄の数やレバレッジの最大倍率、レンディングなどのサービスで大きく劣る国内業者ですが、IEOが国内の売買を盛り上げるための切り札になったといえそうです。