ポイント

・一時2万4000ドル割れ
・CSの筆頭株主が追加支援否定
・スイス中銀の支援表明で落ち着き取り戻す
・一連のイベントを終え3月FOMCの利上げの有無は5分5分に

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は上値の重い展開。未明に2万6000ドル(約350万円)台から失速、その後は概ね25,000ドル(約335万円)を挟んでのもみ合い推移を続けていたが、海外時間に2万4000ドル(約320万円)を割り込んだ。

火曜日に発表された米CPIがほぼ予想通りだったことを受け、BTCは買い安心感もあり26,000ドル台に急伸した。その後、金融不安を巡るヘッドラインがあまり続かなかったこともあってか、3月FOMCでの25bp利上げ織り込みが8割程度まで上昇。リスクオフ気味にBTCは2万4000ドル台に失速した。

アジア時間は2万5000ドル近辺での小動きが続いたが、欧州時間になると米国発の金融不安が欧州に飛び火、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ:社債の保証料)が拡大していたクレディスイス銀行(CS)に対し、筆頭株主であるサウジ国立銀行が追加支援を否定したことで信用不安懸念が急拡大、同社株が3割程度下落した。

これを受けてBTCは当初リスクオフ気味に売りで反応したが、3月利上げ観測が後退。米長期金利が低下する中、じりじりと値を戻した。

続いて発表されたPPI(卸売物価指数)が予想5.4%に対し実績が4.6%と大幅に下回ったことで3月利上げ見送り観測が上昇。BTCは2万5000ドル台を回復した。

しかし、CSがスイス中銀に支援の表明を要請。同中銀が必要であれば同行に流動性を供給するとしたことから安心感が広がった。その結果、3月FOMCでの利上げの織り込みが5分5分となった結果。BTCは24,000ドル台半ばに値を下げている。


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