楽天ウォレットは、楽天グループが運営する暗号資産取引所です。
楽天グループは、証券やFXなど多数の金融商品の取引を行っており、大企業の信頼性と金融ノウハウを生かしたサービス展開が期待されています。
【楽天ウォレットのポイント】
・楽天グループの信頼性
・楽天ポイントへの暗号資産投資
・取引手数料が無料 証拠金取引の建玉管理料は0.0%
・アナリストによる毎日の情報レポート
・強固なセキュリティー対策
楽天ウォレットの評価 | |
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取扱暗号資産数 | 5種類 |
最小購入金額 | 100円 |
現物取引手数料 | 無料 |
入金手数料 | 無料 |
証拠金取引 | 有り |
ポイント投資 | 有り |
口座開設 | 最短即日 |
この記事では、楽天ウォレットの特徴やサービス内容、評判をわかりやすく解説します。
楽天ウォレットの評価ポイント
楽天グループの信頼性とサービス連携
楽天ウォレットの特徴は、やはり大手グループの安心感でしょう。暗号資産といえば、資産流出事件や、取引システムの安定性で不安を持つ方も多いかもしれません。
グループに証券会社を持ち、長い金融業の経験を持つ楽天ウォレットであれば、安心感があると言えます。
また、楽天ポイントを暗号資産に投資することができる、いわゆるポイント投資もできます。そのため、お試しとして暗号資産への投資を体験することができるのです。楽天ポイントを暗号資産に交換できる取引所は、楽天ウォレットだけです。
【楽天ウォレットのポイント投資】
・通常ポイントのみ交換可能
・最低100ポイントから交換(1ポイント=1円相当)
・現物取引の暗号資産が対象
口座開設が簡単なところも魅力的です。
楽天銀行に口座を持っている場合、本人確認手続きは不要となります。
そうでない方も「らくらく本人確認」でオンラインの手続きで完結するため、面倒な書類の郵送は一切不要で、スピーディーに口座開設を行うことができます。
証拠金取引の建玉管理料がどこよりも安い
楽天ウォレットでは、証拠金取引を提供しており、最大2倍のレバレッジで取引することができます。
これは、国内の証拠金取引提供業者どこでも同じなのですが、異なるのは建玉管理料です。
一般的な取引所が0.03~0.04%程度の建玉管理料のところ、楽天ウォレットのでは、0.00%となっています。
※2022年5月31日時点
―建玉管理料―
保有しているポジション(建玉)に掛かる管理料。翌日(午前6時~7時ごろ)にポジションを持ち越した場合、国内では平均して0.03~0.04%程の管理料が掛かる。
仮に建玉管理料が0.04%の取引所で100万円を保有した場合に、1日あたり400円、30日になると1万2000円もの建玉管理料が掛かってしまう計算となります。
ポジティブを保有していてコストが掛かってくると、それがもったいなくて取引を行う際の心理にも影響する可能性があるでしょう。そのため、建玉管理料が0.00%はかなり魅力的であると言えそうです。
建玉管理料が0.00%の他にも、投資経験者が満足できる取引環境が提供されています。
【先方制作の画像を追加】
・アルトコイン銘柄において業界屈指のスプレッド
・スピード注文・OCO/IFD/IFOなど豊富な注文方法
・信託財産として預り金を保護
取引をサポートする毎日の情報発信
楽天ウォレットでは、取引ツールを提供するだけでなく、利益を出すためのサポートとして、暗号資産の情報を発信しています。
毎朝、相場の流れや材料のまとめと解説があるほか、今後の短期的な見通しも発信しています。アナリストの松田構生氏は、メガバンクや外銀でのディーリング経験を持ちます。2021年には、ビットコインの高値と年末の価格をほぼ的中させるという分析の精度は注目に値します。
※実際のレポートに掲載されているチャートと前日比騰落率
レポートは、いつ何が起きたのかコメントが入っているチャートや、今日の相場のポイントも分かりやすくまとめられているため、情報収集のサポートとして役に立つこと間違いないでしょう。
松田康生|楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
万全のセキュリティー
暗号資産取引所では、セキュリティーが非常に重要です。
楽天ウォレットでは、顧客の資産を守るための様々なセキュリティー対策が行われています。
主に「資産の分別管理」と「二要素認証」を紹介します。
資産の分別管理
国内の交換業者では、会社と顧客の資産を分けて管理することが定められています。これを「分別管理」といいます。
つまり、楽天ウォレットに入金を行うと、会社の資金とは分離され、楽天信託の信託口座で管理されるようになります。
暗号資産に関しても同じことが言えます。ウォレットは物理的に分離して管理されており、顧客資産相当分は全てコールドウォレットで管理されています。
これにより、万が一楽天ウォレットに何かしらの被害が及んだ場合に、顧客資産が守られる可能性が極めて高くなるのです。
●暗号資産の管理状況
コールドウォレットや秘密鍵の管理に関しては、電子鍵運用のノウハウを持つセコムのグループ会社と提携して運用しているそうです。セコムはセキュリティー企業として高い実績を持っていることから、非常に安心・安全な取引環境が提供されているといえるのではないでしょうか。
二要素認証
セキュリティーを高めるためには、二要素(二段階)認証が一般的となっています。
二要素認証とは、認証のための三要素(知識・所有・生体)のうち、二つの要素を組み合わせて認証を行う方法です。
例えば、メールアドレスとパスワードでログインした後に、SMS(ショートメッセージ)での確認や、セキュリティーアプリでのパスコードを入力するなどの方法があります。
楽天ウォレットでは、次のサービスを利用する際に、二要素認証が必須となります。
・ログイン
・日本円の出金
・暗号資産の出庫
・楽天キャッシュチャージ
これにより、スマートフォンを紛失したり、パスワードが第三者に漏洩した際にも、簡単にログインできないような仕組みとなっているのです。
参考ページ:お客さま資産保全への取り組み|楽天ウォレット
楽天ウォレットの評判
楽天ウォレットを利用する著名トレーダーとして、当サイトのコラムニストであったひろぴー氏がいます。
2021年9月より楽天ウォレットを利用しています。僕は元々スイングトレードが中心のため、2、3週間程度ポジションを保有することが多くなります。買いの現物取引であれば、特に問題がないのですが、証拠金取引でショートポジションを持った場合は、取引コストとして建玉管理料が掛かってくることがネックとなります。多いときは、1回のトレードで長く保有した際に、100万円以上も掛かってしまった場合があります。
そんな建玉管理料が楽天ウォレットであれば0.00%ということを知り、すぐに運用を開始しました。口座開設も簡単でしたし、スプレッドの狭い傾向にあるため、スイングトレーダーには特にオススメできる取引所ですね。
シニアアナリスト 松田康生氏
楽天ウォレットの人の意見として、シニアアナリストの松田康生氏にコメントをいただきました。
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楽天ウォレットでは建玉管理料はゼロです。この建玉管理料とはFX取引におけるスワップコストに似ていて、ポジションをオーバーナイトでキープする際にチャージされる手数料です。為替と異なるのは、売りサイド・買いサイドどちらのサイドでもかかることです。海外の交換所の場合、これが片サイドの場合もあるようですが、国内で認可を受けている交換所ではおおよそ0.03~0.04%が一般的な様です。これが楽天ウォレットにおける1回のコストとほぼ同じ水準です。
従って、1日に何度も取引を繰り返し、またオーバーナイトでポジションをあまり持たない、いわゆる日計りトレードをする場合、建玉管理料がかかるけれど、毎回の取引コストが低い国内の交換所向き。逆に1日に何度も取引を繰り返さず、ある程度ポジションをキープするポジションテーカーのようなトレードスタイルでは、楽天ウォレットの様に取引時にコストはかかりますが、建玉管理料がゼロの交換所が合っていると言えそうです。
もちろん、交換所選びやトレードの有利不利は手数料だけで決まるものではありません。取引時にコストがかかると、もったいなくて損切りが遅れたり、逆に建玉管理料がもったいなくて早目に損切りしてしまったり、手数料体系によって取引を行う際に心理にも影響する可能性があります。1日複数回取引をするか、複数日ポジションをキープするか辺りが、両者の損益分岐点となります。
市場参加者の間では「時間は味方するのか」という表現が使われます。為替取引でポジションを作った時にスワップポイントがプラスである場合をポジティブキャリー、逆の場合をネガティブキャリーと呼んだりもします。
いずれにも共通しているのは、ポジションを利食ったり、損切りしたりせず、キープした場合に、時間の経過に対してコストが嵩むポジションは持ちにくいということです。キャリーがプラスであれば時間は味方するので、果たしてこのポジションを維持すべきか、閉じるべきか冷静に判断ができます。しかし逆の場合、特に日計りでオーバーナイトでポジションを保有しないというルールにしている場合は、どうしても時間切れで強制的に損切りを行うケースが出てきてしまいます。
サラリーマン投資家の場合、どうしてもディールは1日1回か2回と少なくなり、アゲンストを耐えて利が乗るまで何日もポジションをキープする場合は、やはりネガティブキャリーですと冷静に判断しにくくなる可能性があるでしょう。
こうした細かい心理の違いが、トレードの成績に大きく影響するかもしれません。
会社概要
会社名 | 楽天ウォレット株式会社 |
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住所 | 東京都港区南青山二丁目6番21号 楽天クリムゾンハウス青山 |
代表 | 代表取締役社長 山田 達也 |
設立年月日 | 2016年12月15日 |
資本金 | 1億円 |
株主構成 | 楽天ペイメント株式会社(100%) |
事業内容 | 暗号資産(仮想通貨)の媒介 |
登録番号 | 関東財務局長 第00015号(暗号資産取引業者) |
関東財務局長(電代)第48号 | |
関東財務局長(金商)第3190号 | |
加入協会 | 一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 |
楽天ウォレットに関するQ&A
Q.どのようなサービスがありますか?
A:暗号資産の販売所と板取引が現物とレバレッジ取引どちらも行うことができます。
Q.取引できる暗号資産は何がありますか?
A:5種類の暗号資産(BTC、XRP、ETH、BCH、LTC、)を取引できます。現物取引は、BTC、ETH、BHCの3種類となります。現物取引と証拠金取引のいづれも販売所取引となります。
Q.手数料は掛かりますか?
A:暗号資産の取引手数料は無料となっています。ただし、販売所では売り値と買い値の差額であるスプレッドが取引コストになります。証拠金取引の建玉管理料は、0.00%となっています。
Q.いくらから暗号資産を買えますか?
A:楽天ウォレットでは、100円から暗号資産に投資を行うことができます。
Q.レバレッジ取引はできますか?
A:販売所形式で、証拠金取引が提供されています。対応している暗号資産は、BTC、ETH、XRP、LTC、BCHの5つです。
Q.スマートフォンアプリはありますか?
A:あります。
現物取引には「楽天ウォレットアプリ」が、証拠金取引には「楽天ウォレット Pro」が提供されています。
Q.暗号資産の送金手数料は掛かりますか?
A楽天ウォレットでは、暗号資産の送金手数料は、ビットコインが0.001 BTC。イーサリアムが0.01 ETH、ビットコインキャッシュが0.001 BCHとなっています。
Q.楽天ウォレット独自のサービスはありますか?
A: また、楽天ポイントでも暗号資産に投資(現物取引のみ)を行うことができます。
※最低100ポイントから、1ポイント = 1円相当。通常ポイントのみ。
Q.楽天ウォレットが他の取引所よりも優れている部分はありますか?
A:証拠金取引の建玉管理料が0.00%となっています。一般的に、他の取引所は0.03~0.04%となっています。
Q.楽天ウォレットのデメリットはありますか?
A:取り扱い暗号資産の数です。10~20ほどの取り扱いがある取引所がありますが、楽天ウォレットでは、5つとなっています。
Q.どのような会社が運営していますか?
A:証券会社(楽天証券)を持つ楽天グループが運営しています。証券会社の口座では、ネット証券で国内1位となるなど支持されており、グループで培われた金融サービスのノウハウを活かし、安心して暗号資産の取引ができる環境が提供されています。