ポイント

・28,000ドル近辺に続落
・値下げ継続でテスラ株が安い
・新規失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀景況感・中古住宅販売は軒並み悪化
・2021年のポジションのやれやれ売りが上値を抑えた格好か

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は続落。一昨日3万ドル(約405万円)を割り込むと、朝方2万9000ドル(約390万円)も割り込み。2万8000ドル(約275万円)近辺まで値を下げた。英CPIが予想を上回り、英長期金利上昇から米国債金利も連れ高となり、ドル高の流れの中、BTCは3万ドルを割り込んだ。

昨日は、朝方、テスラの決算が予想を下回ったが、イーロン・マスク氏が値下げを継続する姿勢を見せたことから同社株が時間外で大きく下落。さらにコインベースがカリブ海のバミューダでライセンスを取得し、近くオフショアでデリバティブ取引を開始する見込みとの報道も嫌気され、BTCは2万9000ドルを割り込んだ。

海外時間に入ると2万9000ドル台半ばまで値を下げたが、米州時間に入り新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景況感指数、中古住宅販売など発表された経済指標がいずれも景気減速を示す弱い結果となり、金利が低下、BTCもやや持ち直した。

しかし、ドージコイン(DOGE)が失速。またテスラ株が1割近く値を下げて始まると、BTCも上値を抑えられた。さらに、メスター・クリーブランド連銀総裁がインフレは高すぎるとしてあと1回の利上げを支持するとし、またバイナンス(Binance)がブラジル当局の捜査を受けているとの報道もあり、BTCは2万8000ドル近辺まで下落した。米株が引けにかけやや持ち直したこともあり、足元では2万8000ドルでサポートされている。


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